『幸福の「資本」論』 橘玲 の読書感想文①
この1週間ぐらいで以下の本を買って読みました。
本では、幸福の条件を
①金融資産
②人的資本
③社会資本
と定義しています。
このあたりは、以前サイトで見かけて面白かったので、僕も記事にしたことがあります。
社会資本を手に入れたい
今回の本ではさらに踏み込んで、これまでの橘さんの本の内容も集大成して、各項目での最適戦略が示されていました。
内容も非常に面白く、これからの生き方の道標にもなり、大当たりの本でした。
結論は、本を読んでもらうことにして、本の中で特に興味深かった点を記録しておきたいと思います。
素晴らしい内容なので、2日に分けますが、1日目は勇気づけられた点を抜粋します。
日本人はもっと幸福になれる
・神経伝達物質に作用するいくつかの遺伝子の発現量が低い人は、良い環境と悪い環境のどちらにも、敏感に反応しやすい
・悪いことが起きたときに非常に不利にはたらく遺伝子型が、良いことが起きたときには非常に大きな利益をもたらす
・最近の知見は、うつに対して脆弱な日本人が、よいことにもっとも敏感に反応できることを示しています。すなわち自分に適した環境に身を置くことで、”鈍感”なひとにはない幸福を手に入れることができるかもしれないのです。
本で詳細に書かれていますが、日本人は欧米人に比べて、抑うつ状態になりやすい脆弱性をもった遺伝子型の人が多いようです。
僕なんか、たぶんこの遺伝子型の典型的でしょう。
仕事で僕よりももっと苦境に立たされている人はいますが、僕は些細なことでも強い不安を感じて、すぐにメンタルをやられてしまいます。
これまでこの性質を恨んできました。
もっとメンタルが強くなりたいと。
しかし、この本を読んで悪いばかりの性質ではないのでは?と勇気が出ました。
悪いことに敏感であると同時に、良いことに対しても敏感という側面があるからです。
僕が少ないお金でも日々の生活を十二分に楽しむことができるのも、この性質のおかげかもしれません。
普通の人は、お金を使いたっぷりと刺激を与えないと幸福を感じることができません。
一方で、僕はお金なんか使わなくても、好きな本でも読んでゆっくりできれば、それだけで超楽しい。
僕のブログを読んでいる方の中にも、メンタルが弱く悩んでいる人も多いかもしれません。
しかし、一度悩みがなくなれば、人よりも簡単に幸福になれるというポテンシャルを秘めているということ。
僕もセミリタイアして仕事の悩みがなくなれば、大きな幸福を得られることが遺伝子的にも証明されていると自信を持ちました。
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