まずは休職をおススメする理由
何度か言及していますが、僕は社会人4年目に1ヶ月強の休職を経験しています。
当時は異動先の仕事についていけずに、どん詰まり状態になり、医者と相談して休職することになりました。
この実体験、またブログを始めてから複数の休職した方の話を聞いた経験より、今回は休職についての話。
結論から言うと、精神的に追い込まれた場合、休職は退職や話し合いとはまた別のメリットがあり、就労環境向上のための1つの有効な手段と考えています。
その理由を、以下で説明してします。
①冷静じゃない頭で大きな決断を下すべきじゃない
これは当時通っていた病院のカウンセラーに言われた言葉です。
精神的に追い込まれた状態だと、どうしても視野が狭くなり極端な考えになる。
そのような時に、退職という人生の大決断を下すべきじゃないということです。
冷静ではない判断は、ベストやベターでない可能性が高い。
完全に後ろ向きの退職ですから、今よりも好条件での仕事は期待薄で、後悔することにもなりがち。
先に進みたい、スッキリしたい気持ちも分かりますが、決断は冷静な判断ができるまで回復してからでも遅くありません。
休職でストレスから離れて、ゆっくりした時間を過ごすと、精神状態は改善するものです。
一度立ち止まるという考えもいいのではないでしょうか。
②福利厚生は意外と手厚い
実体験や見聞きした話より感じたのは、サラリーマンの福利厚生は意外と手厚いという点。
僕は1ヶ月超の休職だったので、有休+病休でその間の給与は満額支給されました。
当時有休は繰り越して30日以上残っており、制度的に90日間の病休の制度があったので、余裕でした。
その間の給与は支給されます(交通費はカット)。
有休、病休を使い切っても、傷病手当金が1年半、給与の2/3支給されるという制度がありました。
合算すると1年9ヶ月ぐらいは、お金を貰いながら休むことができる制度。
本当に困った場合は、利用するべきだと思います。
もちろん退職してしまえば、これらの保障は受けられません。
職場の就業規則で差はあれど、それなりの保障はあるはずです。
③復帰後の仕事が楽になる
休職すると周りに迷惑を掛けるし、復帰後も気まずい、昇進遅れにより給与アップも緩やかになるでしょう。
穏便な話し合いで、仕事の負担を減らしてもらったり、異動させてもらうのがベストです。
しかし、周りもしんどいけど頑張っている状況で、自分だけ優遇してもらうのは難しいのが現状です。
周りの理解もなかなか得られないでしょう。
ただ、休職まで至れば話は変わってくるでしょう。
さすがにこのご時世、診断書まで出ているのに、「甘えてんじゃねーぞ」と言っている人はまずいないでしょう。
上司や人事としても、しっかり対応しないと自分の責任問題になりかねません。
ダメリーマンは、何をやってもダメって訳ではありません。
特性もありますし、難易度や量的にある一定水準を超えた時に一気に表面化するものです。
極端な例ですが、大学入試レベルの問題なら差が出て学力の違いが明らかになりますが、1次方程式の計算問題ならバカでも高得点が取れる。
僕自身の経験でも、一度休職したことで復帰後やその後の異動ではかなり考慮してもらえました。
確実に難易度は下がったので、その後仕事の出来なさが痛恨レベルで露呈することは避けられたように思います。
④セミリタイア特性が分かる
万人に当てはまるものではないと思いますが、休職するとセミリタイア特性が分かります。
本来休職中なんて、悩み事で一杯なはず。
同僚に迷惑をかけて心苦しいし、将来の不安だって枚挙に暇がありません。
そんな不安の中でも、申し訳ないぐらい休職を楽しんじゃいました。
朝ジョギングして、昼からは裁判傍聴、週1・2で筋トレに勤しむ、加えて簿記の勉強も始めるという充実の日々を送っていました。
どんな状況でも仕事さえしていなければ、僕は人生楽しむことができると確信して、本格的にセミリタイアを目指した経緯があります。
社会人で1ヶ月レベルの休みってまず無理ですし、不謹慎かもしれませんが、いい経験になったと思います。
以上、①~④(ほとんどの人には①~③)休職のメリットを挙げてきました。
もちろん、何とか踏みとどまったり、話し合いにより、困難を乗り越えられれば1番いいでしょう。
ただそれにも限界があり、仕事に行くことすらままならない状況もあろうかと思います。
そんな時にすぐに退職よりも、休職でワンクッション置いて、ダウンサイジングの再チャレンジというのも有効な選択肢だと思います。
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