上級国民とは何か?

先日ニュースを見ていたら、池袋暴走事故を起こした元官僚の男性がまだ逮捕されていない問題をやっていました。
上級国民優遇だと批判されています。
コメンテーターの弁護士曰く「いい経歴があり、高収入で、家族がありと言った上級国民的な要素は、逃亡の可能性が低いと判断され、それが逮捕されにくいことに繋がる」とのことでした。
また、裁判傍聴をしている経験から言うと、上級国民的な要素で保釈もされやすくなるし、再犯の可能性も低いとされ結果的に罪が軽くなるケースも多いように思います。
じゃあ上級国民は著しく有利な立場にあるかと言うと、そうでもないんじゃないでしょうか?
確かに、上級国民は法的制裁は甘くなるかもしれませんが、社会的制裁は厳しくなる傾向にあります。
例えば、その辺の輩が覚せい剤で捕まってもニュースになることはまずありません。
一方でたまに医者や官僚みたいな人だと、実名&顔出しでモロに報道されています。
デジタルタトゥーとして、一生残ります。
同じ罪を犯しても、社会的制裁は上級国民のほうが遥かに厳しい例ではないでしょうか。
冒頭の事件でも加害者は逮捕こそされていませんが、悪い意味で超有名人になりましたし、ネットではボロクソ言われています。
本人がどこまで意識しているか分かりませんが、あそこまで叩かれるのは相当しんどいんじゃないかと思います。
むしろ逮捕されたほうが楽かもしれません。
以上、法的制裁と社会的制裁を総合すると、上級国民が著しく有利とは言えないと思います。
それよりも、本当の意味での上級国民は消費者。
お客様は絶対的な神であり、労働者と消費者は不自然なまでのパワーバランスになっている現実があります。
過去のブログ記事でも書きましたが、現在社会の身分制度と捉えています。
社会の不合理を感じますが、そういう現実がある以上は利用すべき。
上級国民になりたいので、完全リタイアを目指していきます!
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