読書感想文 人を動かすアフォリズム 本田直之
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この本は「名言集」です。
著名人達の名言が詰まっており、心に響く名言が多く掲載されており、解説まで付いているので、大変参考になります。
その中でも特に、印象的だった1つを紹介します。
正しくある必要はないということを理解せよ ジョン・ネスビッツ
他人が受け入れている常識を真に受けていると、いつの間にか自分自身の判断がその常識に縛られ、結果的に間違ってしまう可能性が出てきます。この一見逆説的な言葉は、自分の考える指針を持ち、自分で判断することの大切さを述べています。
正しくあらねばならぬということが学習の妨げになり、それによって個人の成長が妨げられることが「最悪」である、ともしています。何事にも、変更と訂正と自問なしには成長はなく、正しくある必要はないのだと理解されれば、常識から解放され、柔軟な発想を取り戻すことができるというわけです。
社会人として、正しくとはどういった生き方でしょうか?
仕事を頑張り、社交的であり、結婚して、子どもを産んで、家を建てる。
そして家族を大切にしていく。
これが、圧倒的な正解とされていると思います。
そうやって、正しく生きようとしている人が非常に多い。
先輩、同期はその正しい道を着実に歩んでいる人が多いですし、後輩も同じ道を歩んでいっています。
だから、仕事の話、飲み会の話、友人の話、恋人の話、結婚の話、子どもの話が中心。
僕は、どれも失敗しドロップアウト気味で、特に付き合った経験もないので、恋バナなんて全く入れません。
節約の話、資産運用の話、芸能人のゴシップ、プロ野球の話なんかしても、所詮相手にされずに、何となく浮いていくのがはっきりと分かります。
会社というところは、常識人の集まりであり、決して多様な生き方が認められる場所ではありません。
飲み会に参加しない人、結婚してない人は悪い意味で変わり者と判定され、ディすられます。
正しい道を歩んでいない人は、認められないのです。
だから、僕のように仕事ができず、コミュ障の人間には本当に生きづらい場所です。
正しい道を行こうとしても、うまくいかず、もっともがくことになります。
多くの人が当たり前にできることが、できない人もいるんです。それもいまいち分かってもらえない。
でも、筆者の言う通り、正しくある必要はないと理解することが大事なんです。
仕事なんか頑張らなくていいし、無理に社交的になることもない。
コミュ障なんだから、結婚できなくても仕方ないし、子どもは金食い虫だから死んでも認知をしてはいけません。
住宅ローンなんて怖すぎて、組めません。
ダメ人間は、正しさを捨てることが唯一の解決策です。
正しさに縛られている限りは、辛さから抜け出すことはできません。
会社にいると正しく生きる方法しかないように思いがちですが、そうじゃない人もいっぱいいるし、そうやって思えば、楽になれるし、自由になれるんです。
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