金融OLとの食事レポート①

１月２６日火曜日の１８時半。
僕は会社で、残業をしていた。

と言っても、仕事がそれほど溜まっているわけもでもない。
今日は、２０時から、YAHOOパートナーで知り合った３０歳の金融OLと食事をするのだ。会社から、待ち合わせ場所の○○駅までは、別路線の電車で□□駅まで行きそこから歩く。４０分もあれば十分。だから、時間を潰すために残業している。

仕事は１９時頃に終えて、荷物を整理して１９時１５分頃に会社を出ればいい。
ただ、１８時半にはやるべきことを終えて飽きてしまった僕は、仕事をするふりをしながら、今日の作戦を練っていた。
最初は、イエスセットを使って・・・さらにミラーリングやバックトラックを使い、ラポールを形成する。今日は、Cフェーズを７０％完成させて、次のデートにつなげるのだ。

そうこうしている間に、１９時になった。
周りで残業している同僚に「お疲れ様」と言い、デスクを後にした。
更衣室に行き、作業着からスーツに着替える。
そして、スマホでYAHOOパートナーのアプリを起動する。僕は、ドタキャンされることを恐れていた。女という生き物は思わせぶりな態度して、いつも直前でひっくり返す。そんな気まぐれな一面があるからだ。
でも、金融OLからは、何のメッセージも来ていない。よかった。

□□駅まで電車で行き、そこから待ち合わせ場所の○○駅まで歩く。
僕は金融OLの居住地や職場を知らない。ひょっとしたら、僕と同じ経路で○○駅まで行くかもしれない。そう思うと道行く女性が、まさか金融OL？と思い、「この子だったらいいな」とか「この子はきついな・・・」などと勝手に見定める。

道中の信号待ちの時間、スマホを取り出し、YAHOOパートナーのアプリを起動する。
そして、金融OLとは別の女の子にメッセージを送っておいた。
これが非モテコミットを避ける方法だ。僕には、金融OL以外、多くの女性と会話ができる環境にある。その自信こそが、非モテコミットにならず、逆に積極的に金融OLにアプローチできるのだ。

約束は２０時だったが、このままのペースで歩けば１０分以上前についてしまうと確信した。
待ち合わせの１０分前に着くなんて、最悪の非モテコミット。
あなたの約束が楽しみで楽しみでソワソワしていましたとアピールしているようなもの。他の用事で忙しく、片手間に来ましたよぐらいの態度を取ることが重要なのだ。
僕は、歩くスピードをグッと落としたり、ワザと信号に引っかかるように必死に抵抗を始めた。
しかし、本性は昨日から緊張と楽しみで胸が一杯。今日の仕事中も、食事のことばかり考えていた。
結局、約束５分前には、待ち合わせ場所のファーストフード店の前に着いてしまう。

待ち合わせ場所に着いて、辺りを見回してもそれらしい女の子はいない。
たぶん、駅の方から来るだろうと、歩いてくる女性達をずっと見ていた。
途中アラサーのブスな女が歩いてくると、頼むから立ち止まらないでくれと心の中で祈った。
幸いにも、彼女たちは通り過ぎていく。
そして、ちょうど２０時になったころ、１人の女性が立ち止まる。
おもむろに近づていくと、向こうも振り返り「あっ」と２人が言った。
次に僕たちは、「よろしくお願いします」と挨拶する。

率直な感想として、金融OLは可愛かった。
身長は１５０センチ前半くらい。
ベージュのコートに、黒の膝丈のスカート。黒のタイツに、黒の短めブーツ。
茶色っぽいメインのカバンの他に、ピンクの水玉の手さげバックを持っている。さらに、黒の水玉の傘。
黒髪かほんの少しの茶髪。髪形はショートカットよりはやや長め。毛先は少し跳ねている。
顔は少し少し沖縄っぽいかんじ。
濃いめの顔で、目がぱっちりしている。

芸能人でいうと誰だろう？
パッと思いつかない。
でも、１年半前までいた職場の同僚女性とよく似ていた。彼女は沖縄出身で、目がぱっちりしていて可愛かった。
１度、外回りしている時に、急ぎのようがあって携帯に留守電を入れてくれたのだが、僕はそれをまだ保存していて、たまに聞いている。
彼女と似ており、金融OLも可愛い。
中の上以上は確実だ。いや、上の下かもしれない。
YAHOOパートナーに登録する男は、おそらくモテない男性たちだ。そんな男なら、９割の男性が彼女とつき合いたいと思うだろう。もちろん、僕もその１人になったことは言うまでもない。

僕は、かなりストライクゾーンが広い自信がある。先日も２０～４５歳までの女性の上位９０％はいけるとブログで書いた。
しかし、顔も知らない女性と会うことに不安だった。サイトで婚活をしている女性はやはり一般的にはモテない人達なわけで・・・・
その下位１０％が来てしまうんじゃないか？そしたら、どうしよう？相手に失礼だから逃げるわけにもいかないし・・

でもそんな不安は、一目見て吹っ飛んだ。
誰がどう見ても、上位４０％には入ると思う。
街コンで出会った５番さんも可愛かったし、僕は女性には運がいいのかもしれない。

挨拶した後に、「じゃあ行きましょうか？こっちです」と案内した。
やばい。敬語が出てしまっている。メッセージではため口だったのに・・・
金融OLも「あ、そうですね」と敬語で返す。

僕は、最初に対面した時に発する言葉を決めていた。
「雪が溶けてよかったな」と言った。
金融OLは「そうだね」と答える。
ここで、ため口が開始された。さらに最初のイエスセットをクリアした。
イエスセットとは恋愛工学で紹介されていた会話の技術。相手が必ずイエスというような質問して、実際にイエスと言わせる。何度もイエスと言っていると、こっちが多少無理な要求をしてもイエスと言ってしまうのだ。
僕は今日、次のデートをOKさせるという目標を掲げている。その誘いにイエスと言わせるために、イエスセットを積み上げていく必要がある。そして、予定通りその１回目を成し遂げて、少し安心した。

さらに続ける。
キム　「でも寒いよな？何か足が特に寒くない？」
金融OL「そうだよね～、男性はスーツだし、下に股引とか履いてる人もいるからいいけど・・・あたしはタイツだから」
キム　「あ、そうなんや～。実は履いてるんじゃないの？」
金融OL　「いやいや、履いてないよ～」

金融OLが笑っている。
ここも予定通りのディスりが成功した。
これも恋愛工学の教科書通りで、相手がギリギリ怒らない程度にディスることで、非モテコミット感を避ける。
金融OLの予想以上の可愛さにメロメロになっていたが、さもこんなのは普通ですよと示したくて、ディスってみた。
たぶん、成功したと思う。

それから、職場はどこで、どうやってここまで来たのかという話をしながら、店に到着した。
店への道順は、グーグルマップを使って入念にシュミレーションしておいたので迷わずに行くことができた。

２０時５分頃、僕たちは店に到着した。

さて、みなさん。
いかがだったでしょうか？

金融OLとの食事レポートですが、いつもとは趣向を変えて小説風にしてみました。
同じことを伝えるのでも、小説風にすると長くなりますね。

たぶん、あと２回ぐらいで完結すると思います。
でも、書き始めると意外と筆が乗ってくるので分かりません。
あと３回になるかも。

明日は、居酒屋での会話を中心に書いていくことになります。
一同驚愕の展開！
ぜひ、お楽しみに。