もう1人の女性との行方

金融OLと食事を重ねるうちに、僕は恋愛工学の以下の言葉を思い浮かべていた。
女はやさしい男も、誠実な男も求めちゃいない。驚くことに、イケメンや金持ちといったこともさほど重要な要素ではなかった。女は、単に他の女と○ックスできている男が好きなのだ。
モテる男は、モテるゆえにもっとモテる。
この残酷な動物界の法則により、人間界の恋愛市場もまた、グロテスクなほどに不平等が拡大している。
女と恋愛するのに、愛など必要ないのだ。
僕は、可愛くて、話しやすくて、しっかりしている金融OLのことをどんどん好きになっていく。
メールはすぐに返信、金融OLが空いてる日に食事を設定。
食事中も態度を伺い、合わせるように会話をする。
完全に非モテコミットだ。
女は、自分のことを一途に愛し、誠実で従順な男が嫌いで、キモイと言う言葉で片付けてしまう。
その一方で、チャラチャラした他の女とも遊んでいるような男が大好きなのだ。
僕が、金融OLを好きになればなるほど、どんどん離れていく。
とすれば、金融OLに好きになってもらい、幸せになる方法は1つしかない。
他の女性とも仲良くする。他の女性をもっと魅了することが大事なのだ。
金融OLと2回目の食事の前、僕は1人の女性とYAHOOパートナーで出会った。
33歳で職業はOL。転職を目指してある専門学校に行っているとのこと。
返事も早く、そこそこやる気を感じる。
これはいい感じかもしれない。
僕は1週間強で、写真を交換。
なぜかマスクでの写真だったが、学生OLはそこそこ可愛い。
ただこれはもしかたら、奇跡の1枚的な感じもする・・・
僕の写真を見て徐々にフェードアウトされることもあるが、学生OLは違っていた。
その後、LINEに移行して、今日あったことなど普通に会話が続く。
金融OLと違うのは返信が早いこと。チャットのように会話が続くこともある。
僕たちは、共通の趣味であるジョギングや読書の話で、盛り上がっていった。
2月19日、出会ってから2週間弱。
僕は思い切って、食事に誘ってみた。
キム) せっかく仲良くなれたから、お茶か食事でも行きませんか?
学生OL) そうですねー。お茶がいいかも。
(中略)
キム) 明日か明後日どう?
学生OL) 天気悪そうだから27日がいいな~。その間にリサーチ任せた。
僕は、27日は千葉に行く予定になっていた。
結果、3月に延期することに決まった。
2月28日(日)
僕は旅行中にLINEして、旅の話から切り出しもう一度誘ってみた。
キム) あ、前言ってたように週末会いますか?
学生OL) 緊張しますが、はい。
その後、LINEでやりとりして、僕たちは3月5日(土)14:30に某駅周辺で、会ってお茶することにした。
今回の目的はCフェーズを進めて、次回のディナーにつなげること。
ノリのいい金融OLとは違い、学生OLは結構ガードが固いので、結構難しいかもしれない。
ただし、盛り上がれば、そのままディナーに行きゴールを決めるのもありだ。
どちらにせよ、ここを成功させることが、非モテコミット避け、金融OLとも上手くいく唯一の方法だ。
夢中になればなるほど、女は離れていく。
適当に扱えば扱うほど、女は夢中になっていく。
女はそんな不可解な生き物なのだ。
僕は本当は1人の女性を誠実に愛したい。
しかし、女性は本質的にそんな一途で非モテな男は相手にしない。
なので、僕は決して誠実にはならない。
そして、2人の女性と同時並行的に食事をしていくという行動を断腸の思いでしている。
その後のLINEのやり取りで、学生OLは投資に興味があって、僕が本を紹介する約束もした。
お互いの興味はかなり一致している。
共通の話題も十分だ。
でも、決して僕が話し過ぎてはいけない。
恋愛工学で学んだテクニックを粛々とこなし、学生OLとの関係を深めていく。
3月5日(土)13:50
僕は期待と不安に胸を膨らませて、家を出発した。
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