読書感想文(カイジ「命より重い! 」お金の話 小暮 太一)

先日、図書館で借りて以下の本を読みました。
お金の大切さ、とりわけ借金の怖さを再認識させられた良書。
1~2時間でサッと読めて、重要な知識もしっかりと身につきました。
特に参考になった点が、”限界効用逓減の法則”
”限界効用”とは”そのとき、そのときに感じる満足感”のことです。そして、”逓減”とは”だんだん減っていく”という意味です。つまり、”満足感はだんだん減っていく”ということです。
さらにこう続けています。
高価なモノを身につけ、”いい生活”をしている人を羨ましく思い、自分も一生懸命背伸びして、その生活水準まで行く。ただし、満足感はすぐになくなり、”さらに上”を目指すようになります。それを繰り返していくうちに、満足感を得られないまま、浪費だけ加速していくのです。
僕は今まで、多重債務者を強烈に批判する一方で、ある意味羨ましく思っていました。
豪華な支出したぐらいなので、相当楽しく満足感は高かっただろう。
そして返済もせずに、自己破産とか任意整理をして多大な恩恵を享受する。
後先考えず、金を借りまくるような輩は、どうせ大して悩んでもないのだろう。
能天気で大して悩んでない連中という考えは変わりませんが、満足度はそれほど高くないんじゃないか?と思ったりするようになりました。
高価な服を初めて買って身につけた時は、高揚感があり相当満足するかもしれません。
しかし、だんだんとそれが普通になっていって、満足感が失われていく。
そして、さらに高価な服を買うようになっていくが、結局心はなかなか満たされずに、どんどん借金が膨れ上がっていく。
以前のブログ記事「支出額満足度曲線をもっと上へ」でも同じようなことを書いていましたが、”限界効用逓減の法則”という言葉で理解が深まった気がします。
では、僕たちはどうすればいいのか?
限界効用が逓減しないように、どんどんワクワクすることをやってべきです。
同じことだけやってたら、満足感が次第に失われていきます。
数年前から色々なことに挑戦しようと思い、思いつくことをやってきました。
・ブログを始めた
・北海道から沖縄まで旅行に行った
・引越も2回した
・恋愛市場にも参入した
・ブログで知り合った人と会った
先日は、○V男優さんに会うという貴重な経験もさせていただきました。
お陰様で、年間100万円程度の支出でも結構、楽しませてもらっています。
これが1つの趣味だけだったら、お金をかけてどんどん熱中していっても、同じだけの満足感は得られなかったかもしれません。
たぶん、新たなワクワクすることに挑戦したからこそ、新鮮で満足感が高かったのだと思います。
僕ももうどっぷり30代。
安定を求めて保守的になりそうですが、それでは”限界効用逓減の法則”の罠にはまって、満足感が下がったり、支出額が上がったり、またはそのどちらにもなってしまいます。
みなさんに率先して、何でも手を出し、ブログでどんどん発信していきたいですね!
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