個人型確定拠出年金:iDeCo(イデコ)の現時点方針

来年より、個人型確定拠出年金が誰でも加入できるようになります。
通称iDeCo(イデコ)という名前らしい。
僕も会社の年金制度より現在は加入不可ですが、来年から月12,000円の拠出が可能になります。
そこで、先日以下の本を購入して、勉強してみました。
誰でも加入できるようになると知っても、僕は加入を迷っていました。
・税制上有利でも、あと6年ぐらいでセミリタイア予定なので、恩恵を受ける期間が短い
・拠出額も月12,000円と対象者の中では最低額
・通常の信託報酬に加えて、管理手数料もかかる
・60歳まで受け取れない
ザックリ以上のような知識があり、加入するのが得か半信半疑だったので、それほど強い関心がありませんでした。
だから、記事にもしなかった。
しかし、制度を知って、来年から即利用することを決めました。
やはり以下の通り、税制上有利です。
■税控除
拠出額の月12,000円(年144,000円)は全額所得控除。
税金は、実際に得た収入から所得を計算(給与の場合は一律の計算式)します。
そこから各種控除を引いた課税所得に税率をかけて決定されます。
住民税は一律10%、所得税は課税所得によって違いますが僕の場合は10%。
144,000円が所得控除できるということは、所得にその分税金がかからないので、144,000円×20%=28,800円の減税となります。
僕の場合、税金がかかるのはあと6年間(希望を込めて)なので、28,800円×6年=172,800円の税控除メリットを受けられます。
■手数料
証券会社で普通に投資信託を保有している場合は、信託報酬しかかかりません。
しかし、確定拠出年金の場合は以下のような手数料がかかります。
楽天証券を例に出します。
(加入時・移換時の手数料)
国民年金基金連合会 2,777円
(口座管理料)
①加入者の方の場合 (毎月掛金を拠出している方)
国民年金基金連合会 103円/月
楽天証券 0円/月
※資産残高10万円未満の場合は226円/月
※2017年末まで無料で、そのころまでには資産10万円以上になっているので無料
信託銀行 64円/月
合計 167円/月
セミリタイアしたら新たな拠出はしない予定なので、6年間での手数料は
167円×12カ月×6年=12,024円
②運用指図者の方の場合 (新たな掛金を拠出していない方)
楽天証券 0円
※資産残高10万円未満の場合は226円/月
信託銀行 64円/月
合計 64円/月
セミリタイア後、60歳までの手数料は
64円×12カ月×23年=17,664円
(給付手数料)
信託銀行 432円/1回
1回で受け取るとすると、合計手数料は
2,777円+12,024円+17,664円+432円=32,897円
税控除のメリットから手数料を引くと
172,800円-32,897円=139,903円
確定拠出年金を利用すると約14万円のメリットがあるのです。
メリットは税控除だけではありません。
運用中の利益には税金がかかりません。
さらに、給付時の税優遇もあります。
例えば、一括で受け取る場合は退職所得として扱われます。
退職所得の控除額は、
20年以下では、40万円×勤続年数
20年超では、800万円+70万円×(勤続年数-20年)
確定拠出年金の場合は、勤続年数=拠出期間と読みかえます。
僕の場合は6年間拠出なので、40×6年=240万円が控除。
拠出額は、14.4万円×6年間=86.4万円
3倍ぐらいにならない限りは、税金はかかりません。
逆に税金がかかれば、それだけ増えたということで超ラッキー。
以上の通りメリットがあるので、もう利用するしかないでしょう!
商品は、通常の投資同様にインデックスファンドで行います。
信託報酬は、通常のインデックスファンドと同レベル。
おそらく、先進国株のインデックスファンドで12,000円全額設定することになると思われます。
新興国でもいいのですが、元々の配分率が少ないので、値上がりした場合12,000円拠出し続けると資産配分が崩れる可能性があります。
利用する証券会社は、楽天証券を考えています。
SBI証券のほうが商品はいいのですが、手数料無料条件が資産額50万円と楽天証券の10万円より高い。
さらに、楽天証券が2017年末まで無料キャンペーンに対して、2017年3月で終わってしまいます。
手数料的には、楽天証券に軍配が上がります。
早速、楽天証券から資料を取り寄せることにしました。
あと2ヶ月もう少し勉強して、悔いのないように運用をします。
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