戦略的互恵関係など無理
日中関係の話題で、戦略的互恵関係というワードを聞くと思います。
そんなに仲良くないけど、お互いの利益のために協力していきましょう的な。
僕はブログで、国際問題を論じるつもりはありません。
本日は、僕たちの日常生活の場面での戦略的互恵関係を考えたいと思います。
大人になると、様々な場面に利害関係が絡んできます。
小中学生の時のような、ただ気が合うから付き合う場面だけではありません。
入社した時に、「同期の繋がりは大切にしたほうがいいよ」とたくさんの人に言われました。
これも、戦略的互恵関係を作れというアドバイスだったのかもしれません。
しかし、僕は戦略的互恵関係など幻想に過ぎないと思っています。
大して気の合わない者同士が、ギブ&テイクの関係を作るのは難しく、どうしてもパワーバランスが生じてきます。
大学の時の経験です。
僕は、ある授業を1人で受けていたのですが、肩をトントンと叩かれました。
振り返ると、同じクラスのM君。
少し話したことはありますが、特に仲がいいというわけではありません。
「ごめん、少し用事があるから出席カード書いておいてくれない?」と頼まれました。
僕は断り切れずに「うん」と答えてしまいます。
仕方なく出席カードを2枚取って、微妙に筆跡を変えて、提出。
その日の夜、M君から「今日は本当にありがとう」的なメールが来ました。
僕はすぐに「いいよ、いいよ」と返信。
すると、それ以降の授業前には、いつもM君から代返を依頼するメールが来るようになりました。
僕は毎回代返をして、レポートの内容まで教えてあげることになりました。
結局M君は授業に出席することなく、レポートだけ書いて単位を取得します。
これって結構悪いこと。
バレたらその授業の単位だけではなく、下手したら停学になるかもしれません。
それだけのリスクを犯して、M君に尽くしたのです。
しかし、M君はレポートを出し終えて、「本当に助かったよ。ありがとう」的なメールを送ってきただけ。
クラスで仲良くすることも、食事をおごることも、今度は僕が代返するよといった提案も一切ありません。
最初の代返の提案をあっさり引き受けて、メールもすぐに返したことで、完全に舐められて利用された。
僕はいい駒使いにされてしまったのです。
人は思っている以上に、腹黒く、打算的です。
こちらが親切心を見せれば、そこに漬け込んで、どんどん領域を侵してきます。
断らないのをいいことに、面倒くさいことを次々に押し付けてくる。
協力するなど考えておらず、自分の都合のいいように。
仲のいい人や価値観の合う人であれば、ちょうどいい対等な関係を築くことも可能でしょうが、そうでなければ極めて難しい。
特に僕は、人から舐められる傾向にあるので、少しいい顔をするとすぐに上に立たれてしまいます。
だから、特に仕事などで、戦略的互恵関係を築こうなどという理想は捨てます。
やるべきことはやるつもりですが、それ以上の自分の時間や労力を犠牲にすることは決してしません。
当然、必要以上に協力してもらうことも望めませんが、その際は自分で何とかするしかない。
そもそも、普段から相手に協力していても、助けてくれるような人のいい人ばかりではありません。
もちろん、セミリタイアを目指す同志の方々とは、目指すべき箇所が完全に同じなので、戦略的互恵関係に当てはまらない。
戦略的ではなく、もっと深い関係で夢の達成に向けて、協力していきたいと思っています。
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