親の期待には応えられない、でもそれでいい

年末に実家に帰ったときに、妹が子どもを連れてきていました。
3歳年下の妹は、2年前に結婚して、1年前に子どもを産んでいます。
今回、母親だけじゃなく、運動会や卒業式に1回も来たことのなかった父親までも、子どもに夢中だったことに驚きました。
それと同時に、直接言われたことはないですが、父親もやはり僕に孫の顔を見せてほしいと思っているんだろうなと感じました。
僕は、第1子として誕生しましたが、父親は男の子であることに喜んだそうです。
自分で言うのもなんですが、結構親の期待に沿ってきたと思います。
小学生の時は、運動神経がよく、運動会の50Mでは1位の常連だったし、学年のマラソン大会で1位を取ったこともありました。
中学校ではそこそこの成績で、進学校に合格しました。
高校では勉強を頑張り、現役で国立大学に進学。
留年もせずに4年で卒業して、就職もしっかりと決めました。
親は中学から塾に行かせてくれ、1人暮らしすることになった大学時代は、授業料や生活費を出してくれました。
奨学金など借りる必要はありません。
それどころか、年金まで払ってくれました。
周りに不利にならないように環境を整えてくれ、僕もそれにある程度応えてきました。
就職したら、30歳前後で結婚して、子どもができて、家を建てて、出世もして、それなりの人生を歩んでいくと思っていたことでしょう。
しかし現状、その親の予想・期待を完全に裏切っています。
仕事ではメンタルをやられて休職をして、昇進は大きく遅れ、仕事ができなすぎて周りから白い目で見られる日々。
いつもオドオド自信なさそうにしています。
結婚はおろか、31歳まで女性と付き合ったこともなく、結婚や子どもは今後も120%ありえません。
挙句の果てには、セミリタイアまでして、世捨て人になろうとしている。
この辺の事情は親にもある程度話していますが、親はどう思っているのでしょう。
関係は非常に良好ですが、親からしたら「東京の大学まで行かせたのに・・・」って感じかもしれません。
こんなドラ息子で、多少申し訳ないとは思うのですが、だからと言って何かを変えるわけじゃありません。
僕のバイブル本、アドラー心理学の「嫌われる勇気」にこんなことが書いてあります。
親を含め周囲の目を気にして、自分の意向に沿わないことをしても、全く不自由でつまらない人生です。他者の期待を満たすように生きること、そして自分の人生を他人任せにすること。これは、自分に嘘をつき、周囲の人々に対しても嘘をつき続ける生き方なのです。
自分が自分の人生を好きに生きてはいけない理由など、どこにもありません。
そんなつまらない人生を送っていることに対して、周りや親のせいにしたらもう最悪。
自分にとっても、親にとっても悲惨なことでしょう。
僕は自分の人生に、100%自分で責任を持ちます。
セミリタイアする道を選択し、前だけを見て進んでいきます。
改めて強い気持ちを持ちました。
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