嫌われないコストが高すぎる

先日仕事をしていると係長に「金村さんは、残業代はどれぐらいつけてる?」と聞かれました。
年度当初に付与された残業代が底をついたので、どのぐらい追加で要求するか調査しているよう。
僕は「やったら普通につけてますよ」と答えました。
ごくごく当たり前の回答。
その後、同僚の回答が聞こえてきたのですが・・・
「全部はつけてないですね」
「半分ぐらいです」
「最近あんまりつけてないです」
等々、驚きの連続。
前提として、ブラック企業ではないので、「残業代はあまりつけないように」とか言われたことは一度もありません。
にもかかわらず、同僚の多くが、自主的につける時間を制限している。
なぜこんなことが、起こるのでしょうか?
原因は、嫌われることを恐れているからだと推測できます。
残業代をつけない人もいるなかで、しっかりとつけている。
なんてお金にがめつい奴だと思われることを危惧しているんでしょう。
残業代に限らず、一番早く帰るとき、有給を申請するときも申し訳なさそうにしています。
お付き合い残業をしているっぽい人もいます。
とにかく、みんな嫌われないように必死。
じゃあそれで嫌われないかというと、普通に悪口は言われています。
あんなに気を遣っているのに、「あの人が間違ったことを言ったせいで私は・・・」「あの仕事締め切りにまでに間に合わせてくれなかった」「このタイミングで休むってあり得ない」など、居ないところで、結構な言われよう。
人は人の欠点を探す天才であり、少しでもヘマをしようものならすぐに悪口を言います。
ただ、その一方で完全に嫌われることも稀。
僕なんか、仕事がボロボロのくせに、半分ぐらいの日は一番早く帰っているし、有休もそこそこ取っています。
居ないところではボロクソ言われているでしょうが、直接言われることはないし、分からないことを聞けば、一応は教えてくれます。
仕事以外でも完全にぶかれているわけではなく、話しかけられることもあれば、冗談を言えば笑ってくれたりもします。
残業代をつけなくても、お付き合い残業をしても、有休をあまり取らず、一生懸命嫌われないように行動しても、多少は嫌われる。
ある程度好き勝手振る舞っても、そこまで嫌われない。
結局は、自分が思っている程、みんな見ていない、見ててくれないということ。
残業代を諦めたり、時間を無駄にしたり、ストレスを感じても、それほど効果が大きくない。
つまり、嫌われないためのコストが高すぎる。
無駄な行動は辞めましょう。
特に何も言われないうちは、残業代は全額つける、仕事が終わればサッサと帰る、休みたいときは有休を取る。
軋轢を避けるのは当然として、自分の思うように振る舞っても案外大丈夫です。
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