ダメリーマンがなぜやる気がないのか説明しましょう

先日同僚女性が、ボヤいていました。
その女性は、4月に他部署から異動してきた人の隣の席なので、実質的な教育係のようになっています。
時間を取って丁寧に教えているが、なかなか業務を理解してくれない。
さらにマニュアルを渡したけど、持ち帰って勉強する素振りもない。
私は引継書とか週末に家で読んでいるのに・・・
的な内容でした。
僕も1年目はその方に色々と教えてもらい、相当覚えが悪かったので、たぶん同じように言われていたことでしょう。
当然、資料を家に持ち帰って読むなど、入社以来1度もしたことがありません。
確かに、覚えの悪いダメリーマンだからこそ、努力をしないといけません。
たぶん努力して、早めに業務を習得したほうが、精神衛生上もいいはずです。
それが分かっているのに、なぜダメリーマンはやる気がないのでしょうか?
全国No1ダメリーマンと自負する僕が説明したいと思います。
説明のポイントは、マズローの欲求5段階説。
知っている人も多いと思いますが、以下のサイトから引用します。
http://www.motivation-up.com/motivation/maslow.html
人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて、低階層の欲求が満たされると、より高次の階層の欲求を欲するとされる。
1~5段階の欲求とは、以下の通り。
第一階層 「生理的欲求」 (食べたい、飲みたい、寝たいなど)
第二階層 「安全欲求」 (雨風をしのぐ家・健康など)
第三階層 「社会的欲求(帰属欲求)」 (集団に属したり、仲間が欲しくなったり)
第四階層 「尊厳欲求(承認欲求)」 (他者から認められたい、尊敬されたい)
第五階層 「自己実現欲求」 (自分の能力を引き出し創造的活動がしたいなど)
まあ至極当たり前で、衣食住もままならないのに、友達が欲しいとか認められたいとは思わない。
そんな理想を掲げられるのは、あくまでも生活が安定してからってことです。
で、会社にいる様々な社員は今どの位置にいるのか?
まず、大半の社員は、第三~第四あたりを目指していると思われます。
ストレスはありますが、出社することは問題なく、与えられた仕事をしっかりとこなしていくことを目標にしています。
ちゃんと仕事ができて集団の一員なることで第三の欲求が満たされ、さらに仲間から信頼されることで第四の欲求も満たされます。
その欲求を満たすために、残業したり、家に資料を持ち帰ってまで頑張るという行動に出られる。
一方、社内の上位1割ぐらいのできる社員は、第五階層を目指しています。
彼らは、言われることをこなしていくことは、もはや何の問題もありません。
そうなると、言われた以上に新たな事業を企画して、もっと自分の創造的能力を引き出そうとします。
では、ダメリーマンはどうか?
第一~第二階層の辺りです。
朝死ぬほど仕事に行きたくなく、仕事で失敗しまくりで激しく消耗し、夜にまたどんよりとした気分になる。
うまく眠れない日だってあります。
ひどい時には、明日会社から生きて帰ってこられるかすら不安に思い、その日何とかやり過ごすことで精一杯。
こんな状態では、帰属欲求や承認欲求云々ではありません。
とにかく生きることが最優先で、何とか食べて、寝ることしか考えられません。
仕事へのやる気など、遥か遠い世界の話なのです。
以上のように、ダメリーマンは今日1日のことしか考えられない自転車操業状態。
普通の社員とは、目指している階層が2段階程違っており、やる気がないように見えてしまいます。
迷惑ばかりかけて申し訳ありませんが、生きるだけで必死な状態なんです。
資料を家に持ち帰って勉強しない点、どうかご理解いただけたらと思います。
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