裁判傍聴記録(2017年5月15日) 弁護士に注目してみた

先日の5月15日(月)は有休を取って、裁判の傍聴に行ってきました。
今回の被告人は、振り込め詐欺の出し子&受け子。
暴力団関係者と知り合いになってしまい、計画に誘われ、断りきれずに、ATMからお金を引き出したり、被害者からお金を預かったりします。
被害額の合計は、2,700万円。
被告人は、自分は末端の人間で、上の指示に従っただけと弁明しますが、被害額が大きいとして、検察からは懲役5年と求刑されていました。
裁判傍聴記録では、いつも被告人に注目していますが、今回は弁護士にフォーカスします。
というのも、この弁護士がまーヘボい。
年齢は、たぶん僕と同じで30歳くらい。
メガネをかけて、いかにも頭が良さそうなかんじ。
まず、被告人質問の際、こんなやり取りがありました。
弁護士 「あなたは、どんな役割を果たしていたんですか?」
被告人 「出し子、受け子です。」
弁護士 「いや、私が聞きたいのはそういうことじゃなくて・・・えーと・・・」
被告人 「あ、いや、僕は末端の人間で・・・」
弁護士 「じゃなくて、何をしてたのかってことで。」
被告人 「だから、出し子、受け子です。」
ここで裁判官から、救いの手が。
裁判官 「えーとね、弁護士さんが聞きたいのは、実際にどういう行動をしたかってことでしょ?」
弁護士 「あ・・・はい」
被告人 「あ~、指示に従ってATMでお金を出したり、被害者から直接お金を受け取ったりしました。」
被告人から思うような答えが得られず、焦る弁護士。
でも、上手く引き出すような質問ができず。
見ていて、相当もどかしかったです。
他にも、この弁護士はダメっぷりを発揮。
通常、被告人が罪を認めている場合は、事件そのものを聞くよりも、反省や更生可能性をアピールします。
しかし、この弁護士は、事件の些細な点で同じ質問を繰り返しています。
上記のようなチグハグさも相まって、どんどん時間が経過。
「そんなんどうでもええから、社会復帰したらどうするとか聞かんと時間なくなるで」って教えてあげたくなるほど。
案の定、裁判官から「もう時間なので、質問を手短に」と注意されていました。
弁護士はシドロモドロになりながら、肝心なことを聞かないまま終了。
さすがに見かねた裁判官から、「社会復帰後のこととか聞かなくていいんですか?」と心配される始末。
弁護士はバツが悪そうに「あ、いいんですか?」と。
裁判官も「しょうがないですからね、手短かにお願いします」と。
結局、申し訳程度に肝心の更生のことを聞いて終了。
その後も、提出した書類のことで、何点か突っ込まれて、テンパっていました。
これまで「大丈夫か?」という弁護士を見たことはありますが、ここまでひどい弁護士を見たのは初めてです。
弁護士のように、超難関資格をくぐり抜けた世界でも、一定数のダメ人間はいるんだなと思いました。
同じように、教授、医者、会計士、ファンドマネージャーの世界でもダメ人間は存在するはずです。
超エリートのダメっぷりをみて、集団の中で落ちこぼれてしまうのは、どの世界でもありうることなんだ。
こんな惨めな思いをしているのは自分だけじゃなく、それでも頑張っている人もいるんだと思うと、少し勇気をもらえました。
全く意図していない点で、いい気づきをもらえた裁判傍聴でした。
と同時に、このダメ弁護士さんにセミリタイアを紹介したい気持ちに。
このブログを見ていたら、ご連絡お待ちしています。
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