デキリーマンの悩みは共感不能

金曜日の午後、やるべき仕事や覚えるべき業務知識はありますが、全くやる気がせずにボーッとしていました。
すると、隣に座っている同僚の元へ、別部署で働く人(Oさん)が会議終わりに、立ち寄って愚痴を言っています。
僕は、興味ないふりをしながら、聞き耳を立てていました。
愚痴の概要は、以下の通り。
Oさんは、今の業務が3年目で習熟しています。
今年度から、Oさんがやっていた業務が拡大されて、他の人も取り組むようになりました。
Oさんは習熟しているので、様々なことにきめ細かく対応していました。
すると上司から、「Oさんがそんなことまですると、他の人もその水準でしないといけなくなって、仕事が増えるから辞めてほしい」と注意されます。
ただOさんとしては、しっかりやりたいので継続していたところ、今度は上司から強く怒られたそうです。
Oさんは悩んでいる様子で、「もう異動したい・・・」と泣き言を言っていました。
この悩みを横で聞いていて、「お前はバカか!」と思いました。
もちろん上司ではなく、Oさんに対して。
Oさんの悩みを、一瞬で解決する方法があります。
上司の意向を組んで、Oさんが手を抜けばいい。
たったそれだけ。
レベルの低いほうに、合わせるだけなので余裕。
仕事量も減るし、ミスの可能性も下がるので、Oさんにとっても悪い話ではありません。
「あれもやれ、これもやれ」という上司が多い中、部下の仕事を削減してくれる、まさに理想の上司です。
しかしOさんは、自分の能力を発揮したい、会社のために貢献したい、お客様にいいサービスを提供したいという思いなのか、それが出来ません。
アホみたいに簡単なことなのに・・・・
レベルの高い悩みなのか、低い悩みなのか・・・
僕が2軍で1割台の打率で、進塁打すら打てずに苦しんでいる中、3割バッターのOさんは監督からバントのサインを出されたと悩んでいる。
自分ならヒットが打てるのに・・・と。
んなもん、言われたとおりバントをやればいい。
ヒット打つよりも成功率はずっと高いし、監督からの評価も上がるのに・・・
世の中のデキリーマンは、僕よりもずっと高次元の悩みを抱えているようです。
しかしある意味それは、僕なら一瞬で解決できるようなくだらない悩みでもあります。
やはり全く世界が違うんやなと悟った金曜日でした。
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