日経2万円突破なんか気にするな

金曜日に日経平均が2万円の大台を突破しました。
2万円突破は、約1年半ぶりのことみたいです。
そして、今回の2万円突破は1$=111円とそれほど円安と言えない中での達成ということもあり、企業の業績を好感しての株高と見る向きが多い。
今後の株価も、期待が持てると書いている記事があります。
株式週間展望=日経平均、1年半ぶり2万円回復―良好な企業業績で底堅い展開、出遅れ株に見直し機運
こんな雰囲気になると、投資額を増やしたり、株の比率を増やしたり、特定の国や地域の株を買うことを検討する人も出てくるでしょう。
確かに、株高が続く中、動きのトロイ債券を持っていると機会損失のように感じるでしょう。
その気持ちよく分かります。
読者の中には、僕のブログを参考にインデックス投資を始めたとコメントしてくれた方もいます。
インデックスの世界に誘った者の責任として、今投資の気持ちが揺らいでいる人がいたら申し上げておきます。
ほんまにそれでええんか?
インデックス投資の初心を忘れてへんか?
僕たちは、なぜインデックス投資をしているのでしょうか?
それは、世界経済全体の成長は確信しているけど、個々の企業や国の成長は予想できないという前提に立っているからです。
ならば広く浅く、全体を買っておいて、その成長を取り組むことが合理的であると。
この考えに基づき、日本、先進国、新興国に分散して株を保有して、リスクを一定に保つために債券や不動産にも幅広く投資しています。
その比率が崩れた際には、リバランスによって、目標ポートフォリオに近づけていく。
初心を決して忘れてはいけません。
予想できない前提だからこそ、インデックス投資を始めたのに、ちょっと知識がつくとすぐに専門家気取りで予想する。
失敗する典型パターンです。
日経平均が2万円を超えて、世の中が楽観ムードになっても、僕たちのやることは変わりません。
自分のポートフォリオを堅持して、粛々と積立投資を行っていくだけ。
見るべきポイントは、株価でも世論でもなく、自分のポートフォリオの1点のみ。
毎度同じことを言って、ウザいと思われるかもしれません。
ただ、これが投資にとって一番大事なことなので、小姑のように言い続けていきます。
半分は自分への戒めとして。
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