「若い頃に貯金なんかしても意味がない」に反論する

若い頃に貯金なんかしても意味がない。
それよりもどんどんお金を使って、色々経験して、自分に投資したほうがいい。
そしたら、お金は後からついてくる。
この手の話はよく聞きますし、実際20代はみんな湯水のようにお金を使い、貯金がない人が半分ぐらいいるみたいです。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1706/16/news009.html
この理論の根底には、「若い頃の給与なんて20万円そこそこだから、シコシコ貯金しても大した額は貯まらない」という考えがあります。
そんなチマチマやって成長を逃すと、後から損しますよと。
しかし、若くて給与が少なくても、シコシコ貯金して投資すれば、結構な額が貯まると明言します。
節約をなめすぎです。
実際に僕は、新入社員で給与が20万円前後のときから節約を徹底して、必ず毎月10万円以上貯金してきました。
2年目からは投資も開始。
定期昇給などで給与が増えた分は、貯金を上積みしていきました。
資産形成のノウハウや複利効果で、増えるスピードも増してきます。
これを9年ちょっと続けた結果、3,700万円貯まっていました。
上記サイトでは、30代の貯金の中央値は167万円。
つまり僕は、30代の平均的な人よりも、3,500万円以上多くお金を持っています。
これでも若い頃の貯金を否定できるでしょうか?
167万円貯金の人みたいに、じゃんじゃんお金使わなかったことで、どの程度僕の可能性が失われたのかは分かりません。
たぶんないと思いますが、お金を使っていれば、仕事でもそれなりに出世して、年収が+100万円ぐらいあったかもしれません。
しかし、どれだけ可能性を失ったとしても、3,500万円多く持っているほうがいい。
もうセミリタイアに手が届きそうなところまで来ていますし、お金があったほうが色々なことにチャレンジできて逆に可能性が広がる部分もあると思います。
自己投資論は大いに結構ですし、的を射ている部分があることは認めます。
しかし、彼らの理論の前提よりも、節約→シコシコ貯金→投資のパワーは強い点は知っておいてほしいと思います。
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