特に不満のない固定費は絶対に上げない

先日仕事をしている時に、クーラーの設定温度が高すぎて、イライラしてしまいました。
しかしよくよく思い出すと、今の職場の来て最初の頃は、前よりもクーラーの効きがよく、嬉しかったはず。
それが2年目になると、すっかり当たり前になってしまい、不満を言い出す。
ちょっとゾッとしました。
こんな経験は僕だけに限らず、多くの人に共通するものでしょう。
最初は満足していたことも、そのうちに普通になってしまい、最悪文句まで言う。
要はどんなにいいことでも、すぐに慣れてしまうんです。
喜びや満足の賞味期限なんて、結構短く、決して永遠ではない。
これが人間の習性だとすると、生活水準を上げることがいかに虚しいかよく分かります。
例えば、僕は今家賃3.4万円のアパートに住んでいます。
これを多くの同僚が住んでいるような、家賃5万後半ぐらいのマンションに引っ越したとします。
その差は2万円以上。
おそらく最初の頃は、立派な外観や綺麗な部屋等でテンションが上がるでしょう。
2万円の差は、十分にペイできるかもしれません。
しかし、十中八九半年も経てば、その贅沢にも慣れて何とも思わなくなるはずです。
今のアパートにそれほど不満があるわけじゃないので、半年後の満足度はそう変わらなくなってしまう。
すると、その後は家賃が2万円高いだけということになります。
非常にもったいない状況。
節約の鉄則に、固定費には特に慎重であれという格言があります。
継続してかかり続けて大きな支出になるので、よく考えましょうという意味。
さらに上記のように、グレードアップしてもすぐに慣れて普通になってしまうので、よほどのことじゃないと無駄になるという意味も付け加えておきます。
当然、不満がある場合は、少しお金を出すことでその後の満足度が大きく向上するでしょう。
しかし、特に不満がない場合、固定費を上げたところで、数ヶ月後に満足度は今と同レベルに落ち着いちゃう。
だから僕は、よほどの金持ちにならない限りは、不満のない固定費は絶対に上げません。
そのお金をセミリタイアのように、不満があって改善させたい分野につぎ込んでいきます。
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