恋のビックウェーブ到来?①
9月10日(日)22:30
明日からの仕事を考えて憂鬱な日曜日のこの時間。しかし、本日は違っていた。僕の下半身は、万有引力を発明したニュートンもびっくりするほど重力に逆らい、まるでSASUKE第1ステージの反り立つ壁のような角度で反り返っていた。いや、それ以上だった。この角度ならば、全盛期のミスターSASUKEこと山田勝己をもってしても、超えられないだろう。それは黒光りして、ダイヤモンドのように固い。用を足すと、便器についてしまうような膨張具合。30歳を超えて衰えを見せ始めるはずだが、史上最大級クラスの盛り上がりを見せていた。なぜこんなにも興奮しているのか?
話は9月7日(木)に遡る。2代目さんにフラれた僕はこの日、youbrideのローラー作戦を実行していた。とにかく歳が近くて、体型がポッチャリ等の明らかな地雷を除き「いいね」を片っ端からつけていく。2代目さんにはフラれたが、youbrideでの無料出会いに味をしめた僕は次なる出会いを求めて躍起になっていた。数撃ちゃ当たるとは確かで、数人の女性からいいねが返ってくる。ただ、残念なことにほとんどが無料会員。これではシステム上、メッセージのやりとりができない。とにかく、有料会員とマッチングする必要がある。いいね返しがきてテンションが上がるもつかの間、無料会員だと分かって落胆することを繰り返したが、翌日の金曜日、ついに有料会員とのマッチングに成功した。年齢は同じ32歳で、販売業をしているらしい。実家暮らしで、居住地は30キロ程度は離れているが、電車1本で行けそうだ。後に名前が決まるのだが、とりあえずEさんとしておこう。早速、メッセージを送ってみる。
19:54 金村) いいね返しありがとうございます!よろしくお願いします。○○に住んでいる32歳です。メッセージのやりとりできればと思います。
予想以上に早くメッセージが返ってきた。
20:03 Eさん) こんばんは(^^)こちらこそ、いいねありがとうございました!楽しくやりとりできればと思います♪よろしくお願いします。
10分以内にメッセージが返ってきた点を見ると、相手もやる気なのかもしれない。この予想はズバリ的中して、その日、仕事や趣味の話で数回のメッセージを交わした。返信も早く食いつきも悪くはない。翌日の土曜日も午前中からメッセージのやりとりを再開した。夕方、僕の住んでる近くに用事で来ていたと言うので、小ボケをかましてみた。
19:08 金村) ○○に来てたんですか!ニアミスしたかもしれませんね~。そういえば、美女を見かけたような。
19:22 Eさん) それ、私かもー!笑
こらこらーっ!!顔見たことないやろっ!
私、今のところに住む前は○○(僕が今住んでいるところ)に住んでいたんですよ~(^^)
のってくれた!これはイケるかもしれない。根拠のない自信を得た僕は、出会って2日目だが、かなり確信を持ってLINEへの誘導を試みる。
19:33 金村) しっかりのっていただき、大変恐縮です。
○○に住んでいたんですね。勝手に親近感!
もしよかったら、LINEの交換でもしませんか?
19:36 Eさん) とんでもございません(^^)笑
私も勝手に親近感。
じゃあ、ID教えときますね!□□を探してくださーい☆
予想通り、いとも簡単にLINEIDをゲットできた。そしてこの夜、早速LINEへの移行する。LINEでも小ボケをかますと、適時ツッコんでくれる。やりとりも軽妙で非常にいい感じ。LINEをしていて楽しいし、正直これまで一番相性が合うかもしれない。この夜、僕がEさんをオカズにして、ゴソゴソしたことは言うまでもない。実は、次の日の朝も2回程ヤッてしまった。
日付が変わって、冒頭の9月10日(日)。人生最大とも言えるビックウェーブが到来する。まず、この日の昼、料理が好きだというEさんに作った写真を送ってもらうように依頼した。僕は正直、人の手料理がダメだ。多くの人は他人の弁当を美味しそうだと言うが、僕は全く逆でおかずが詰まった弁当を見て気持ち悪くすら感じる。なので手料理などには全く興味はないのだが、相手の好きなことを掘り下げるのはコミュニケーションの基本。送られてきた写真は確かに彩りもよく、料理が得意なことが覗える品だった。もちろん、食べたいとは思わないけど。僕は思い切って、こんなメッセージを返してみた。
12:31 金村) ってめっちゃ旨そうじゃないですか!
お母さん、こんなん作ってくれたことない(笑)
仲良くなったら、食べさせてもらおう。
これまで見てきたチャラい奴は、本気や嘘か分からないようなことを平気で言う。料理が好きと言えば「食べさせて」、歌が好きと言えば「カラオケ行こう」という具合に。僕は今までこれができなかった。やるやる詐欺が大嫌いで、やると言った限りは絶対にやりたい性格だから。ものすごい不誠実な気もする。しかし、結局成功するのはこういうことを平気で言うチャラい奴だ。今回ばかりは極めて不本意ながら参考にさせていただくことにした。それは大成功で、Eさんからこんなメッセージが返ってきた。
13:31 Eさん) 美味しそう?嬉しいわ~。ありがと!
簡単なものばかりやけどね。単純やけん、好きな食器とかキッチン用品を少しずつ集めて、モチベーション上げてる(笑)
OK~。手料理振る舞いますわ^^
やはり女性は真面目で実直な男ではなく、不誠実なことを言うチャラい奴が大好きなようだ。この頃には共にすっかりタメ口になっていて、Eさんは時折博多弁も織り交ぜて、相当可愛い。極めていい傾向だ。その後もLINEのやりとりを続けた僕に、決定的なことが起きる。好きなタイプを言い合ってきた場面のこと。
21:31 Eさん) 一緒にお弁当持って公園にピクニック行けるような人がいい。
21:33 金村) ピクニックめっちゃええやん。
21:35 E) ピクニック、いいやろ?いいやろ?
お弁当食べて、お昼寝したり、本読んだり、一緒に遊んだり・・・
あー憧れる。
21:40 金村) そうそう!僕も公園好きで、旅行に行くと必ず大型の公園行ってまったりする。
21:46 Eさん) 私も公園好き。じゃあ、仲良くなったら公園でピクニックしよー♪
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
これでピクニックデートが濃厚になってきた。これまで金のかかる食事にミステリーショッパーを利用することで、節約することを目指してきたが、公園にピクニックに行き、弁当食べて、芝生の上で遊ぶだけなら大して金はかからない。まさにうってつけだ。その後、僕たちは理想のピクニックプランで盛り上がった。さんEからも「ヤバい!かなり楽しい!」との発言が飛び出した。
この瞬間成功へのイメージがはっきりと湧いた。車を持っているというEさんは公園まで車で来るに違いない。公園で和み、弁当を食べて、色々なことを話し、持ってきたボールでキャッチボールをする。僕たちは帰り道、一緒に車に乗る。そして別れ際、車の中で談笑していた僕たちの間に一瞬、沈黙が流れる。そのタイミングは2人がはっきりと男と女を意識するのに相応しいものであった。次の瞬間、僕たちは唇を重ねる。最初は軽く、しかし2度は濃厚にそして情熱的に。2人の興奮はもう停められない。それは不可逆的なものであり、気がついた時にはベットの横でEさんが気持ちよさそうに眠ってきた。
こんな妄想をしていると、僕の下半身は、万有引力を発明したニュートンもびっくりするほど重力に逆らい、まるでSASUKE第1ステージの反り立つ壁のような角度で反り返っていた。いや、それ以上だった。この角度ならば、全盛期のミスターSASUKEこと山田勝己をもってしても、超えられないだろう。それは黒光りして、ダイヤモンドのように固い。用を足すと、便器についてしまうような膨張具合。30代を超えて衰えを見せ始めるはずだが、史上最大級クラスの盛り上がりを見せていた。
この日0時前までLINEを続けた僕は、最後にこう言った。
23:41 金村) 今日は癒やされた~。ほんとありがとう。
23:42 Eさん) こちらこそ、圭介くんとのLINEすっごく楽しいよ。こちらこそありがとう☆
完璧な流れだ。たぶん、これまでの中で最高の展開。あとは然るべきタイミングでピクニックに誘う。でもさすがにピクニックまで行くとなると、事前の写真交換は必須か?ブサメンの僕は顔を見せる時点が最大の関門だが、LINEでかなり和み評価も上げたので、ある程度ハードルが下がっているはずだ。これはマジでイケるかもしれない。無論、この夜も妄想の中でEさんとめくるめく夜を過ごすのであった。
- 関連記事
-
- 恋のビックウェーブ到来?②
- 恋のビックウェーブ到来?①
- 今後の恋愛スタイル