親の金銭感覚

すっかり疎遠になりましたが、中学時代の友人にO君という人がいます。
途中一軒家を建てていましたが、両親が離婚したみたいで、家を建ててから2年ぐらいで小さな団地に引っ越していました。
今考えると、あれはローンが払えずに競売にでもかけられたのかもしれません。
いずれにせよ、お金で苦労していたのは間違いないでしょう。
そんなO君ですが、大学まで行き、卒業後は普通に就職しました。
一流企業とまではいかないっぽいですが、支店もあるぐらいですから、そこそこの会社でしょう。
で、就職してから5・6年経って、O君にあったのですが、「全然金がない」と嘆いていました。
頻繁に飲み歩いており、ローンで車を買って、貯金も全くないみたいです。
O君は、親がお金で苦労していたのをある程度は知っているはずです。
そして、ちゃんと給与も貰える立場になりました。
会社には寮もあるみたいで、十分貯められる環境にはあります。
普通に考えたら、親を反面教師に、節約してコツコツとお金を貯めて苦労しない人生を送ればいいようなもの。
しかし、給与を貰っても散財して、結局は親と同じようにお金で苦労する。
僕はいつも不思議に思うのですが、世の中に反面教師の実例がかなり少ないのです。
親から虐待を受けた子どもは、自分も虐待してしまう可能性が高くなるらしいです。
悲しいかな、これが現実・・・
環境なのか?遺伝子なのか?
どうしても親に寄ってきちゃうみたいです。
特に、前述のお金の問題は顕著。
例えば、勉強なら親が勉強を軽視していても、学校で教えてくれますし、世間的にも勉強は大事という価値観もあります。
しかしお金のことは、学校では教わらないないし、散財至上主義の世の中で、真に節約の重要性を説かれることははずありません。
国民のお金リテラシーが向上すると、消費が停滞してヤバいという事情も少なからずあるのかもしれません。
よって、誰からも教えられず、親の金銭感覚がモロに子どもに反映されて、強固な価値観になる例は非常に多いはずです。
自分で考えてみても、両親はケチです。
共働きでそこそこ収入はあるのに、安い物を買いますし、浪費をするようなことは決してありません。
レジャーは、釣りとか潮干狩りでした。
海外旅行など絶対にあり得ません。
そんな親の金銭感覚の影響をモロに受けたから、僕は4,000万円貯めてセミリタイアを目指せているわけで。
親に最も感謝しているのは、お金の大切さを背中で教えてくれたことです。
父ちゃん、お母さん、ありがとう!
- 関連記事
-
- 経済的合理性を持って行動する
- 親の金銭感覚
- ブログ人脈がスゴい