セミリタイア報告後初めての帰省

正月休みに帰省したのですが、親に正式にセミリタイアを告げて以降、初めての帰省となりました。
LINEの報告では一応納得してくれたものの、やりとりしたのは父親だけ。
面と向かうと思いっきり反対されて、険悪な空気になるかもと、不安を抱いていました。
30日の夜帰省したのですが、セミリタイアの話題は一向に出ません。
しびれを切らして、お土産を渡す時に「これで福岡の土産は最後になると思うから」と話を振ってみました。
しかし、特に何も言われません。
それどころか、2・3日の帰省中、特に反対されるような言葉は一切なし。
「いつ頃札幌に行くんや?」「おばあちゃんには言ってないからね」「札幌は結構コンパクトな街やったな」とかもう完全に受け止めているような感じでした。
結局いつもの帰省時と、全く変わらない雰囲気で終わりました。
福岡に帰ると、こんな年賀状が届いていました。

「自分の人生 悔いのないように自分らしく生きてください」
面と向かっては言われませんでしたが、親はこう思っているようです。
でも、諸手を挙げて賛成していないのは分かります。
帰省時には、妹が姪っ子を連れてきていたのですが、親は孫である姪っ子に夢中でした。
父親など、僕たちの運動会や卒業式など1度も来たことがありませんでしたが、姪っ子に熱心に言葉を教えていました。
妹は、地元の国立大学に行き、今はその大学病院で看護師をしています。
同僚と結婚して、子どもを保育園に預けながら仕事も頑張っているみたい。
親が孫に喜ぶ姿を見て、やはり口には出さないけど、僕にもそんな風になって欲しかったかな・・・と思いました。
LINEで伝えた時も思いましたが、少し申し訳ない気持ちになったのが本音です。
この時、僕は昔見た「やまとなでしこ」というドラマの1シーンを思い出しました。
桜子(松嶋菜々子)は、漁師の家庭で生まれ、貧乏にコンプレックスを持っていました。
そんな生活を変えるため、上京して客室乗務員になり、美貌を武器に金持ちとの結婚に躍起になります。
その甲斐あって、病院の御曹司の東十条(東幹久)との婚約に漕ぎ着けました。
最後は、本当に好きな貧乏な魚屋の欧介(堤真一)と結婚するのですが、東十条と両親の顔合わせのシーンがマジで泣けます。
ご興味のある方は、youtubeでやまとでしこ9話と検索してみてください。
桜子は、東十条に貧乏な家庭だと知られないために、父親を豪華客船の船長と嘘をつきます。
父親はそんな嘘をつくことに反発して喧嘩になるのですが、実際の場面では嘘の設定を演じきりました。
上手く演じきって夜行バスで帰る時に、後を追ってきた桜子と対面。
何も話さずに少し涙ぐむ桜子に、父親は「もう会えないかもしれないんだから、そんな顔すんな。辛かったらいつでも戻ってこい」と言います。
ずっと黙っていた桜子でしたが、最後に「父ちゃんごめん」と言って、別れます。
僕もこの時の桜子と同じ状況。
両親は理解して応援してくれていますが、がっかりさせてまで自分の幸せを掴もうとしています。
それだけ重みのあるセミリタイアってことです。
父ちゃん、母ちゃん、ごめん。
僕は絶対にセミリタイアして幸せになるから。
- 関連記事
-
- セミリタイアは毎日が日曜日という誤解
- セミリタイア報告後初めての帰省
- コミュ障はどこででも生きていける