元公務員として伝えたいこと

先日のブログ記事「個人情報を一部解禁」で告白しましたが、僕は新卒から10年間公務員として働いてきました。
ダメダメだったので、行政のこととか全然分かってません。
元○○が語るみたいに、皆さんに有益な情報も大してありません。
ただ1つ、10年間公務員として仕事をしてきて感じたこと。
行政に何かしてほしかったら、とにかく申請しろ。
公務員が法律に従って仕事をしているとはいえ、所詮は感情むき出しの生き物です。
なるべく仕事はしたくないし、面倒なことは御免。
基本的に、申請されると仕事をしないといけないわけで、なるべく申請を受けたくない。
しかし、一度申請さえ受け付けてしまえば、却下してごちゃごちゃなるのは嫌なので、ちゃちゃっと通したい。
あまり大きな声では言えませんが、ぶっちゃけ多くの人がこう思っているはずです。
だから、申請をしようとすると不親切な場合があります。
「あそこの窓口で相談してみたら」、「うちではちょっと・・・」、「書類が・・・」「まずは○○をやってみたら」等、やんわり申請させない流れにもっていきます。
丁寧な言葉で、一見親切そうに対応してくるから、特にたちが悪い。
みんながみんなとは言いませんが、正直こういう場面は結構多い。
要は、仕事をしたくないだけです。
そのアドバイスが本当にためになるなら、従って行動すればいいのですが・・・
単なるたらい回し、時間稼ぎ、やる気がないだけと感じたら、ここで負けてはいけません。
あくまでも、申請をするのです。
申請する意思を妨げることは許されないので、何と言われても申請すればいいだけの話。
申請した結果、却下になっても失うものはないので、ノーリスク。
それでも難色を示されたら、「申請権を侵害する気ですか?」と言えば、受け付けてくれるはずです。
こうやっていざ申請してしまえば、かなり有利になります。
法律的にアウトな場合を除いて、受け付けた申請を却下するのは相手の抵抗もあって嫌なので、一旦申請されると今後はこのままサクッと通したいといマインドに変わるからです。
申請前では両者の利害関係が真逆だったのですが、申請してしまえば両者の利害関係が一致するというわけ。
あとは指示に従って動いていけば、よほどめちゃくちゃな申請でもない限りは、いい方向に流れていくでしょう。
繰り返しになりますが、肝心なことはとにもかくにも申請をすること。
ダメでも失うものはないので、何を言われても申請する。
書類の体裁とか後からどうにでもなるので、とりあえず申請をする。
一番ハードルが高いのは申請で、それを乗り越えれば何とかなる。
これが行政利用の肝です。
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