大恋愛

君に初めて会ったのは、大学2年生、20歳の時だった。
僅か1日だけだったけど、綺麗な姿に目を奪われて、僕は君のことが頭から離れなくなった。
それから2年間、僕は君を手に入れるために、一生懸命頑張った。
一途に思い続け、君のためなら多くのことを犠牲にできた。
残りの大学生活の大部分を、君のために費やした。
その甲斐あって、僕は何とか君を手に入れることに成功した。
忘れもしない暑い夏の日、OKの返事を貰った時は飛び上がるほど嬉しかった。
と言うか、実際に飛び上がっていた。
これから始まる君との生活を考えると、もうたまらなかった。
あれから月日は流れ。
君と一緒に過ごしたこの10年は、本当に最高だった。
僕には辛いことが多くあり、ふさぎ込む日も多かった。
そんな時でも、君は僕の前でいつでも美しい姿を見せてくれた。
ずっとずっと優しく包み込んでくれた。
でも、一緒にいることが当たり前になりすぎていた。
あまりにも近すぎて、君の魅力に気付いてあげられなくなっていた。
残念なことに、僕は君と離れなければならない。
すごく遠くに行くことになり、また会えるかどうかも分からない。
もしかしたら、もうこれが最後になるかもしれない。
今、失うことになって改めて君の存在の大きさを感じている。
僕にとって、君がいかに大切だったのか。
君のことをどれだけ好きだったのか。
当分の間、君と会うことはないだろう。
でも僕は、いつだって君のことを見ている。
君が僕のことを忘れても、僕は君のことを永遠に忘れることはないだろう。
そして、これだけは言いたい。
今後、僕は君よりも誰かを好きになることはないだろう。
心の底から愛してる。
生まれ変わったら、また一緒になろう。
さよなら。
福岡。
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