『残酷すぎる成功法則』 エリック・バーカー の読書感想文

先日以下の本を読みました。
正直外国人の本はあまり好きではありませんが、各所で話題になっていること、橘玲さんが監修していることもあり、気になっていました。
ちょうどMSで本屋の調査が当たったので、その際に購入しました。
自己啓発本は多くありますが、この本の特徴は主張にエビデンス(証拠)がついている点。
データに裏打ちされた主張には、説得力がありました。
やはり外国人の本で少し読みにくい部分がありましたが、それでも色々なヒントを与えてくれる本でした。
今回紹介したいのは、第5章。
「できる」と自信を持つのには効果がある?の部分です。
自信のレベルが高ければ人びとを強く印象づけられるが、ひんしゅくを買う。自信のレベルが低ければ好感を持たれるが、敬意は得られない。
では自信に代わる概念があるだろうか?それは「自分への思いやり(セルフ・コンパッション)」だという。自分自信への思いやりを持てば、失敗したときに、成功への妄想を追う必要もなければ、改善への見込みがないと落ち込む必要もない。ばかげた期待を膨らませたり、目標に届かないと自分を責めたてたりしてヨーヨーのように上がり下がりをすることもない。私はなんて素晴らしいんだ、と自分に嘘をつく必要もない。そのかわり、うまくいかないときには、自分を許すことに心を注げばいいのだ。
「生涯でただ1人、四六時中あたなに寄り添い、優しくケアしてくれるのはだれだろう?あなた自身だ」
自信過剰でもなく、自信不足でもなく、大事なのは自分への思いやり・自分を許すことだと言います。
思えば僕自身、在職中は自分を責めてばかりいました。
仕事が出来ずに失敗ばかりで、周りから遅れを取る日々なので、自信など持てるわけがありません。
ただこれだとどんどん悪いほうに行き、自分を追い込みすぎてしまいます。
全国のダメリーマンの皆様。
僕たちは、数多の能力がある中で、たまたま仕事ができません。
ただ仕事の能力は、運悪くめちゃくちゃ大きなウエイトを占める事項。
日中の多くの時間で辛い思いをするし、仕事ができないと職場では極悪人です。
収入も低くなるし、女性にだって相手にされません。
でも誰だって、苦手なことはあります。
普通に仕事ができる同僚だって・・・
運動音痴だし、話はつまらないし、色々な面でルーズだし、お金の自制心がないし、欠点だらけです。
それがたまたま仕事だっただけで、別に人間的に劣っているわけじゃありません。
それに、ダメリーマンだからこその長所だってあります。
例えば、ダメリーマンは労働者の辛さが誰よりも分かるので、人に優しくできます。
決してクレーマーにはならないし、同僚を冷たくあしらったりしません。
また、セミリタイアでもして仕事から解放されると、幸せ度が半端なく上がります。
いいじゃないか、ダメリーマンだって。
自分を思いやり、自分を許していきましょう!
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