『多眼思考』(ちきりん著)の読書感想文

先日、図書館で借りてきて以下の本を読みました。
ちきりんさんは、Twitterでのつぶやきが目からウロコで、毎回なるほど~と思いながら読んでいます。
この本は、選りすぐりのツイートを集めて作られた本で、とても面白かったです。
備忘録的に、僕的に特によかったものをまとめてみました。
・そもそもの大原則として、人を破滅させるのは「1回目の失敗」(浮気、投資や事業の失敗)ではなく、「2回目の失敗」(それを誤魔化そうとする行為)である、ってことを、みんなよく覚えておくべきだよね。
・5年後にどこで何しているかわかっちゃうような人生はまっぴら
・どんなスゴイ人からアドバイスを貰っても、それで人生が変わったりはしない。人生変えるのは、誰かじゃなくて自分だってわかってるし。
・「努力すればできる」とか言う人は、努力してもどうにもならないレベルのことに挑戦したことがないだけ。甘っちょろい世界で生きてきたってことなんだよね。
・あたしは女性だという理由で日本の一流企業のほぼすべてから門前払いされた。そのことを心からラッキーに思う。もし男だったらああいう企業に入れていて、今頃、プチ引退なんて絶対にできていなかった。まだ毎朝、通勤ラッシュにもまれていたと思う。
20年前のあたしのように、今、一流企業に門前払いされている人で、将来そのことをラッキーだったとしみじみ痛感する人は必ずいる。
・忙しい人生は嫌い。あたしは誰かに求められていないと自分の存在価値が確認できない人じゃないから。超ヒマな毎日でも、十分に生きる意味も生きる意義も感じられる。
・世の中には「難しいことには価値がある」と思い込んでいる妙な人がいますが、違うでしょ。「簡単で楽しいこと」が一番いいに決まってるじゃん。
・あたしの人生は自分の嫌いなこととか不得意なことから逃げて逃げて逃げて逃げて、ようやく「おー、ここはいい感じ」っていうのを見つけてラッキー、みたいな人生です。
・世界が変わるのを待つより、自分が変わったほうが早いですよ。
中でも1番グッときたのが2番目。
「5年後にどこで何しているかわかっちゃうような人生はまっぴら」というツイートです。
もしセミリタイアという概念がなく、あのまま仕事をしていたら・・・
5年後にどこで何をしているか、ほぼほぼ確定。
めっちゃしんどい思いをしながら仕事しているか、最悪病気になって休職しているかのどちらかです。
考えただけでもげんなり。
10年間やってきても楽しさ、やりがいを見い出せないことは当たり前。
さらに4つの職場でいずれもダメダメだったので、相変わらず超ダメ公務員としてくすぶっていたことでしょう。
住む場所もおそらく福岡で、毎日嫌々電車に乗って仕事に行っていたでしょう。
しかし、今5年後どうなっているか?いい意味で分かりません。
たぶん札幌の次の居住地にいると思いますが、それはどこなのか?
また何をナリワイにしているのか?
相変わらず無職なのか?割のいいバイトでも見つけて、プチ贅沢でもしているのか?
ブログを集中して書いたらバズって、本でも出していたら・・・なんて妄想も膨らみます。
いずれにしても、あのまま公務員をしているよりも圧倒的に変化の可能性があります。
ただ精神をやられる心配はなく、5年後の安全性という意味ではセミリタイア後は勝っています。
安全性を確保しつつ、5年後がどうなるか分からないワクワク感もあるセミリタイアという生き方。
やはり僕にとって、理想の生き方です。
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