地震体験記①

道南&東北旅行の途中で、今回の地震に遭遇してしまいました。
あと1日遅ければ札幌の自宅に留まることができ、1日早ければ函館まで行っていたのでフェリーで青森に渡ることができていた。
最悪のタイミングでした。
結局旅行は中断して、札幌に戻ってこざるを得ませんでした。
以下被災から札幌へ戻るまでの、体験記です。
前日は、台風の影響でJRが泊まっていたので、急遽バスを予約して、洞爺湖温泉に17時頃到着。
民宿に荷物を置き、洞爺湖の周りを散策しました。
本格的な観光は明日することにして、この日は民宿でまったりして、夜11時頃就寝。
すると夜中、当然大きな揺れ。
「お~、結構揺れたな~」と思いつつも、熊本地震の時に福岡でも結構揺れて地震耐性はあるので、それほど気にもせずにそのまま寝ました。
半分寝ぼけていたってのもあります。
6時頃起きてネットを見ると、予想以上に大きな地震だったみたい。
スマホの充電が途中で止まっており、この時初めて停電していることに気が付きます。
調べると、道内全域の停電で、当然交通機関も止まっています。
この日は、バスで洞爺駅まで行き、14時過ぎの電車で函館に迎い、夜に着いて夜景を見る予定。
大丈夫かな?と思いつつ、洞爺湖町ではパッと見何の被害も出ておらず、水も普通に出て、ネットも繋がります。
「まあ何とかなるでしょ」ぐらいの気持ちで、7時過ぎにチェックアウトしました。
停電や交通が止まっているとは言え、僕にできることは何もありません。
情報を集めつつ、復旧を期待して観光することにしました。
晴れて綺麗な洞爺湖を見て、遊覧船に乗って観光を楽しみます。
コンビニも営業しており、少し並んでいましたが、食べ物もあったので普通に朝食も取りました。
コンビニは停電でも読み取り機で計算して、素晴らしい対応でした。

しかし、温泉には入れず、観光施設もよく見られずに、10時頃には手持ち無沙汰になってしまいました。
停電について調べると、「経産大臣が午前中には復旧のメドを立てように指示して、北電も早期回復を目指す」とのこと。
この時はまだ、電気が復旧したら電車も動き出して、予定通り函館に行けるかもぐらいに考えていました。
しかし昼前に、「本格的な復旧に少なくとも1週間程度はかかる」というニュース。
そしてバス停に行っても、洞爺湖温泉からのバスは全部ストップ。
今日中に函館に行くのは無理だと、確信しました。
昼食は、ドラックストアでお菓子を買いました。
こちらも停電で店内は暗くレジも使えませんが、商品のバーコードを手書で記録して、電卓で計算。
素晴らしい対応でした。
その後、充電スポットが開設された公民館的なところに行って、スマホの充電をしながら今後の計画を立てます。
充電スポットには、地元の人や観光客がたくさん来ていました。
しかし、多くの電源を確保してくれ、午後の早い時間は待ち時間なし、夕方になっても少しの待ち時間で充電ができていました。
遅れてでも函館に行き、旅行予定を元に戻すのか?
札幌の自宅に帰るのか?
落ち着くまで洞爺湖に留まるのか?
今日寝る場所はどうするのか?
色々な考えがよぎります。
情報収集を徹底して、どうせ苦痛は感じるので、多少苦痛が上乗せされてもこれ以上の無駄金を使わずに、この状況を打開する。
いずれにせよ、できない仕事するよりも辛いことはないので、多少時間がかかっても、苦痛でも、この状況をお金で解決する方法は取りません。
これがセミリタイア生活を送る、僕にとってのポリシーだと考えました。
Twitterを見ていると、一部の火力発電所が動き出して、15時頃には札幌の一部では停電が解消されたとのこと。
ただ洞爺湖では相変わらず停電で、バスも動いていません。
そして、夕方頃にはネットも繋がらなくなってしまいました。
ここで本日どこで寝るか?を考えました。
新たな観光客も来ないでしょうから、前日泊まった民宿で延泊を希望するのが普通。
しかし、どうせ電気も使えないので寝るだけ。
これで宿泊料を払うのは、はばかられます。
そこで人生初、避難所を利用することにしました。
ここなら随時情報も得られるし、今後の動きにも良さそうです。
もちろんお金はかかりません。
18時過ぎに、避難所のコミュニティーセンターに行きました。
(長くなったので、避難所の様子は明日に続きます)
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