公務員だった僕の職業病

先月の自民党総裁選の直前。
TV番組に、安倍さんと石破さんが出ていました。
で見ていると、ま~話が長い。
司会者から言われても、CMとか番組の尺とか一切考えずに、持論を語りまくっています。
政治家がTVに出る際のお決まりの光景。
これって、政治家の職業病じゃないかと思います。
政治家の先生方って偉いので、周囲も話を聞いてくれます。
本会議とかでも、答弁する時間はそれなりに与えられる。
話を簡潔にまとめるって、意識がないのでしょう。
また、説明不足で間違って受け取られたり、揚げ足を取られてもいけません。
だからああやって、話が長くなるんだろうなと思いました。
で自分も10年間公務員をやってきて、何か職業病はないかと考えてみました。
僕の場合、当初からセミリタイアを志しており、あまり組織にどっぷり染まりたくないと思っていました。
恥ずかしながら、アウトローを気取っていた部分もあります。
だから、あまり公務員公務員してないでしょう。
ただ1つ、職業病と思われることが。
プロセスをちゃんと踏めば、それで満足してしまう部分です。
公務員というのは、とにかく過程を重視します。
法律に従って、必要な書類を揃え、上司の決裁を取って、仕事を進めていく。
そうやってちゃんとした過程を踏んでいれば、結果が思わしくなくても、問題が起こってもまあいいんです。
決して責められることはないし、いくらでも言い訳できるし、胸を張っていられる。
一定の評価もされるはずです。
逆に「結果を出しているんだからいいでしょ」という理論は、あまり通用しません。
とにかく法律に従って云々が、一番重要な世界です。
当然サラリーマンである以上、誰しもこういった側面はあるでしょう。
最近はコンプライアンスとかうるさいので、この傾向が強くなっているかもしれません。
しかし営利企業である以上、当然結果は求められるはずで、敏感にな
るはずです。
10年間プロセス重視の環境で生きてきたので、知らず知らずのうちに、この感覚が染み付いているのだと思います。
先日、東京旅行の航空券を予約する際のこと。
事前にセール情報をTwitterで得て、開始時間と同時に航空会社のホームページにアクセス。
予め日程案を複数用意しており、優先順位に従って航空券を検索していきます。
ここまでして、今考えると何となく満足してしまった自分がいました。
セール情報を把握して、時間ちょうどにアクセスして、効率よく検索する。
自分はやるべきことをやった、だから結果は仕方ないみたいな。
もしダメでも、ブログでちゃんと言い訳ができるとまで、考えていました。
そのような慢心が影響したからでしょうか?
結局往復1万円弱という、大して安くもない交通費に。
しかも、行きは夕方着の微妙な便。
プロセスまでは正しかったのですが、肝心なところで、必死&貪欲になれずに、結果が伴いませんでした。
こんなことじゃダメです。
世の中結果が全て。
適切なプロセスというのは、全ての結果を出すためであって、結果が伴わなければ意味がありません。
もはや公務員の仕事なんて、僕には全く関係ありません。
職業病を引きずっていてはいけません。
無意味なプロセス重視、言い訳(口実)主義からは考えを改めて、結果を追究していかないと。
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