一度下がった生活費は、そう簡単には上がらない

セミリタイア前、僕には1つ不安材料がありました。
セミリタイアして時間と精神的余裕ができたら、お金を使ってしまうのではないか?
在職時の平日は朝から晩まで仕事をしているので、その間お金を使う時間はありません。
休日も、ブログをまとめて書いたり、MSやスポーツクラブに行ったりと、定型的な予定がありました。
また精神的にも消耗していたので、お金を使って楽しもうという余裕がありません。
僕の節約力は環境に依存する部分もあって、その障害がなくなれば、ある程度お金を使う発想になるのではないか?
セーブできたとしても、使えないことでのストレスを感じるのではないか?
しかしこの不安は、完全に杞憂に終わりました。
月の収支を見ていただくと分かると思いますが、変わらずに低コストの生活を継続できています。
節約生活に伴うストレスは、微塵もありません。
どうやら僕は、節約力を舐めていたようです。
節約力は、そんなやわなもんじゃありません。
よく、一度上がった生活費はそう簡単には下がらないと言います。
稼ぎの良かった有名人が、収入が減っても豪華な生活を辞められずに、ついには破産してしまうのもこれが原因。
これは逆も然りで、一度下がった生活費はそう簡単には上がらない。
例えば僕は過去の生活習慣から、外食でお金を使うという選択肢が完全に消えています。
普通の人だと、食事の選択肢は、(A.自炊、B.外食、C.惣菜)。
Aばかり続くと、そのうちBも選択したくなってきて、お金を使うか、我慢するとストレスを感じる。
対して僕の食事の選択肢は、(A.自炊で肉、B.自炊で魚、C.自炊で麺)。
そもそも外食という選択肢は無くて、Aが続くと、今度はB、Cも選びたいなと思ってくるだけ。
外食という選択肢がないので、選べないストレスは当然なし。
食事の例を挙げましたが、その他多くの分野でも高コストの選択肢自体がなくなっている。
こういう状況なので、セミリタイアして時間や心の余裕ができても、そう簡単に生活費が上がることはなかったのでしょう。
(D.その他)の選択肢も一応ありますが、自由記述をする必要があるので、A~Cで選ぶのが通例です。
これは、僕に限ったことではありません。
他のセミリタイアしている方々を見ても、楽しくローコスト生活をされているように感じます。
両親も数億円の資産を持っているにも関わらず、「食パンはこのスーパーが69円で売ってて、豆腐はこっちのスーパーが28円で売っている、うどんは19円でココ」と嬉しそうに話します。
確かに、最初に選択肢を消していく過程では、多少のストレスを伴うかもしれません。
僕も大学生で1人暮らしを始めた時は、(A.自炊、B.外食、C.惣菜)という選択肢だったので、周りが学食を利用する中で、自炊を続けることに、ひもじさを感じることはありました。
ただそれも1年も経てば当たり前になって、高い学食を食べるなんてあり得ないと考えるようになりました。
いつの間にか、外食、惣菜という選択肢が消えていました。
最初に痛みを伴ってでも生活費を下げてしまえば、それは超強力な一生モノのスキルになります。
月10万円で楽しみながら暮らせたら、生活保護になっても満足して生活できるので、防御力としては完璧。
さらにこのスキルは、そう簡単に退化しないので安心です。
ちなみに習慣については、以下の本が参考になりました。
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