それをお得とは呼ばない

札幌移住後、僕はスポーツクラブのデイタイム会員になって通っています。
利用料は、月約7,500円。
日曜日と週1の休館日は通えないので、平均すると月の利用は20日程度。
1回あたりの利用額は、7,500円÷20日=375円となります。
公共施設よりも安いぐらいの金額。
それで各種マシンや設備は、圧倒的に充実しています。
専門のスタッフさんがいて、いつでも相談することもできます。
風呂、サウナやプールもあるし、ラウンジではリラックスできて、テレビ・新聞・雑誌もある。
どうですか?
お得でしょ?
何らかのサービスを利用して、その素晴らしさを伝えようとする人は、こうやってお得度をアピールします。
もちろん企業も同じ。
しかし、ご注意ください。
お得でも何でもありません。
お得と言うのは、元々利用しているものが、安く利用できるようになった場合。
百歩譲って、利用するつもりだったのものが、想定よりも安く利用できるようになる場合までです。
従前の僕は、市のトレーニングルームやプールに通っており、1回の利用額は400円程度でした。
利用は週1~2日で、月合計で2,000~3,000円。
それが今では7,500円。
以上のように、(1回あたりの)料金がいかに安かろうと、当初よりも使う金額が増える、または0が1になる場合、それはただ消費が喚起されただけ。
言い換えると、贅沢をし始めただけです。
僕のスポーツクラブの例でいくと、お得にスポーツクラブを利用しているのではなく、単に贅沢をするようになった。
贅沢することを、否定するつもりはありません。
ただ、贅沢を贅沢と意識せずに、逆にお得だぐらいに考えるのは違うと言いたい。
スポーツクラブだけじゃなく、各種の定額サービス、クレジットカードの年会費、○○教室にも当てはまります。
サービスに限らず、物でも飲食でも同じ。
深層心理的な自己正当化のために、人は自分が利用するものの優位性をアピールします。
マジで面白いぐらいアピってきます。
しかしこれを真に受けて、安易にお得だと考えるのはちょっと待ってほしい。
それはお得ではなく、贅沢にカテゴライスされる場合が大半でしょう。
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