薬のCMが闇過ぎると思う

お正月にテレビを見ていたら、こんなCMがやってました。
「責任世代には救心錠剤がある」
このフレーズに違和感を感じて、救心錠剤のホームページを見ると、こう書いてありました。
責任世代には無理は付き物。今日も負担がのしかかる。プレッシャーウエルカム。ストレスなんのその。心は頑張っていても、カラダは意外と敏感です。ほら、最近調子悪くないですか?普段は意識しない、心臓の動きを感じることは?そう、それも“どうき”。自律神経の乱れからくる“どうき”や“息切れ”は、年齢に関係なく起こる身近な症状。ストレスがかかる責任世代ならなおさらです。だから『救心錠剤』。自然の生薬が、“どうき・息切れ”などの症状に効果を発揮します。
さあ、今日もグッドコンディションで。不調を引きずりたくないあなたには、救心錠剤がある。
見た時に、ゾッとしました。
プレッシャーやストレスを感じることは、仕事をしていればやむを得ない部分はあると思います。
しかし、その影響で自律神経が乱れ、動悸や息切れという体の不調まで現れてきたら、結構大変な状況。
仕事の量や内容を調整しろという体からのサインでしょう。
風邪引いたけど、休めないから薬飲んで乗り切ろうとは次元が違うと思います。
でも、「責任世代には無理は付き物」「プレッシャーウエルカム」「ストレスなんのその」等の言葉が並ぶ。
しかもCMを見ると、薬でサッと治して爽やかにしているのが、カッコよく、スマートだ的な印象を受けます。
そこまでして仕事をしないといけないなんて、どうなんでしょうか?
そんな価値観を植え付けるようなCMって、内容的にヤバくないですか?
最近は、クレーム社会で企業も過度に気にして、自粛自粛の方向になっています。
それが社会をつまらなくしているとも。
先日も、『ちょうどいいブスのススメ』というドラマタイトルに、女性蔑視とか批判が殺到。
『人生が楽しくなる幸せの法則』という意味不明なタイトルに、変えられてしまいました。
僕的には、ブスという表現よりも、「辛くても、爽やかに頑張ることがカッコいい」みたいなイメージを与えるこのCMのほうが、よほどアウトだと思うんですが。
しかしそうはならずに、堂々とCMが放送されている点に、社会の闇を感じます。
ストレスから来る動悸・息切れぐらいなら、薬でも飲んで何事もなかったかのように頑張るのが美徳ってことでしょうか?
怖い、怖い・・・
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