悔しいけどぼーっと楽しそうに生きている人がいっぱいいる

先日読んだ小説にこんな人物が登場しました。
人材派遣会社からの派遣社員で、23歳。
小難しいことなど考えたりしないので、いつも精神状態が安定している。瞳を囲む白目も白々としていて、妙に青い。毎日よく眠っているからだろう。
いつもぼうっとしているこの女。
世の中にはこういう人間がいる。見に見えるものすべてを、ただ感じるだけの女だーもらった給与でせっせとエステに通い、ペディキュアを塗る。今も踝に付けているようなアンクレットを買いに行き、常に見目の向上に励む。不景気も就職難もなんのその、親元から通い、この消費社会にふわふわと漂う見てくれ重視の姫君だ。
この人、間違いなく幸せだと思います。
大学生の時に、格差社会とか派遣社員という言葉を耳にするように。
そしてテキトーに生きてて、正社員で就職できないと人生真っ暗ぐらいのイメージを持ちました。
しかし、それは真っ赤なウソと言うか、幻想だとしばらくして気が付きました。
仕事をする中で、理解力も知識もなくて、金銭的な面でも損をして、それも気が付かずにぼーっと生きているような人を多く見てきました。
でもどう考えても、当時の僕よりも幸せそう。
僕だけじゃありません。
大量の事務作業に悪戦苦闘している同僚たちの多くよりも、幸せそうなんです。
ちゃんとした家庭で育てられ、一流大学を出て、真面目に仕事をして、コミュ力もあり、ルックスもいい人でも、現時点の幸福度ではぼーっと生きている人にあっさりと負けてしまう。
下手に小難しいことを考えずに、ぼーっと生きるが最強なのでしょうか?
能力も努力も、ちっぽけな存在なんでしょうか?
仮にそうだとしても、なまじっか知識をつけてしまっただけに、もう元に戻ることはできません。
不条理で、残念で、やりきれません。
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