『人生は攻略できる』(橘 玲)の読書感想文

以前コメントでおススメしていただいた、本を読んでみました。
通常人気作家の新刊は、図書館では予約が殺到して借りられません。
しかしHPを見てみると、購入手続中で、この段階でも予約が可能でした。
予約が1件しか入っていなかったので、新しい本をすぐに読むことができました。
読みたい新刊があれば、マメに図書館のHPをチェックして、予約できるようになればすぐ行う。
全国の図書館で使えるか分からないですが、なかなかいいメソッドかもしれません。
本では、人的資本(仕事)、金融資本(お金)、社会資本(愛情・友情)ごとに攻略法を解説しています。
これまでの橘さんのまとめ的な本で、人生の攻略についてヒント満載の良書でした。
そして3つの攻略法を、以下の通りまとめています。
人的資本は「好きなこと・得意なこと」に一極集中する。金融資本はグローバルマーケットに分散投資する(借金を背負って「マイホーム」という不動産に一極集中させない)。社会資本は小さな愛情空間。友情空間と、広大な貨幣空間のネットワークに分割する。
これが来るべき時代の人生戦略になるだろう。
結論に至る理由については、本を読んでいただければと思います。
僕が今回注目して、紹介したいのは、金融資本(お金)攻略編の以下の箇所(抜粋)。
お金についてここまで書いてきたのは、誰が考えてもそうなるほかはないという意味で、「1+1=2」みたいな話ばかりだ。でも日本の社会には、こういう主張を嫌うひとがいっぱいいる。
このひとたちの特徴は、合理的であることを憎んでいることだ。
不合理な世界にしがみついていると、最初は調子いいかもしれないけど、けっきょくはうまくいかなくなる。
不合理なひとがものすごくたくさんいる世界では、経済的合理的に行動するだけで、けっこう楽に生きていける。これは、ゲームの鉄則を知らないプレイヤーのなかで、自分だけが鉄則を知っているのと同じことだ。
完全同意する内容でした。
筆者が言うように、お金に関して非合理な人がかなりたくさんいるように感じます。
本中では、愚か者に課せられた税金として宝くじが槍玉に挙げられています。
僕的には、高頻度で同じメンバーでの飲み会、特に目的のない外食、よく分からずに入っている生命保険、キャリアでのスマホ契約、高すぎる家賃等々、解せない消費ばかり。
それを反面教師に、なるべく合理的にお金と向き合うことを考えてきました。
とは言っても、以下の通り至極当たり前のことで、特別なことは何もしていません。
自分にとって無駄なものは決して買わない。
買う場合は安く買えるようにちょっと調べる。
ふるさと納税やiDeCo等の税制上有利な制度を取り入れる。
以上によってできた余裕資金を、粛々と国際分散投資で運用する。
仕事で収入を得るのには苦労しましたが、平均的な収入を何とか確保して、あとは経済合理的に10年間振る舞っていたら、自然と4,000万円以上貯まっていた感覚です。
世の中非合理な人で溢れかえっていて、そんな人達でも充分に生活できるほど日本は豊か。
本の通り、そんな世界である程度合理的に振る舞えば、人生かなりイージーモードになると言うのが僕の経験的結論です。
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