職業選択の自由
我らが、ジャイアンツは菅野智之を単独指名し、交渉権を得ました。
昨年はまさかの日本ハムの指名で交渉権を取られ、拒否したため1年浪人した上での今年のジャイアンツ決定でした。本当によかったです。
思えばドラフトは多くの悲劇とも言えるドラマを生んでいます。
江川の空白の1日、KKコンビの明暗などなど。
こういうドラマがあるので、ドラフト会議は注目されるのでしょう。
現在のドラフトの制度は
1巡目は入札抽選である。つまり、参加する全球団が同時に選手を指名して、指名が重複した場合には抽選を行う。抽選に外れた球団については、抽選に外れた球団のみで再度入札抽選を行い、全球団の1巡目指名選手が確定するまでこれを繰り返す。
2巡目は「球団順位の逆順」にウェーバー方式で選択。
3巡目は2巡目と反対の順番(逆ウェーバー方式)で選択。
4巡目以降は、ウェーバー方式と逆ウェーバー方式を交互に行い、すべての球団が選択の終了を宣言するまでこれを続ける。ただし、指名選手の合計が120人に到達した場合は選択の終了を宣言していない球団があっても終了する。
(Wikipediaより)
というものです。
以前は逆指名や自由獲得枠など大学生や社会人の一部には選択権がありましたが、現在は1位競合の場合は抽選、その他は早いもの勝ちみたいになっています。
確かに面白いし僕も注目してますが、かなり異常な世界だと思います。
そもそも入ってほしい、入りたいの相思相愛なのに、他の球団がクジで獲得するとかありません。
三井物産と三菱商事に内定が決まっている学生が三井物産に入りたいのに、運次第で、三菱商事に入らないといけないのです。これってひどいですよね?
人気チームに戦力が偏るという批判がありますが、人気企業に優秀な学生が殺到するのと同じく自由競争の社会では当然のことです。
それに近年地方にもプロ野球球団ができて、パリーグにも多くの人気球団が誕生し、ファン数も均等化してきていると思います。
またマネーゲームになってしまうという批判もありますが、マネーゲームでも全然いいと思います。
むしろそこに規制を設けるから、裏金問題が発生し、可哀そうな選手が出るのではないんでしょうか?
ホンダに入りたいと思っていた学生が、トヨタが破格の給与で迎えてくれる誘いを受けてトヨタに入社する。
全然いいじゃないですか?
ドラフト制度には常に賛否両論で多くの意見があり、制度がコロコロ変わります。
今後もどんどん変わっていくんでしょう。
完全ウェーバー制という意見も聞きますが、僕は今のところ完全逆指名制(すなわち選手と各球団の自由な契約)でやってみるのがいいと思います。
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