北海道電力の株主総会に行ってきた プチ紛糾するも最後はスカッとする展開

昨日は、北海道電力の株主総会に行ってきました。
父親が僕名義で株を持っているので、出席できるのです。
会場は、大通り公園沿いのホテル。
会場前では、記者の取材、反原発派のビラ配りで賑やかです。

大ホールに椅子が並べられ、前方には役員席とスクリーンが用意されていました。
10時開始で、以下の流れで進んでいきます。
業績報告
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質疑応答
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会社及び株主からの議案の説明
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質疑応答
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議案の採決
社長が総会の議長となり、スクリーンでの報告や各役員からの説明で、淀みなく進行していきます。
で、プチ紛糾が起きたのが、業績や議案に対する質疑応答の場面。
株主からの議案では、原発の安全性を問題視して、再稼働をするべきではないという案が提出。
これに対して北電は、「各電源をバランス良く活用することが重要で、安全確保を大原則とした泊発電所の再稼働に向けて努力していく」と反対。
また、昨年の地震で起きたブラックアウトの責任を問う声も上がり、役員全員を解任するという議案も出ました。
これに対しては、ブラックアウトを謝罪した上で、「国の検証でも、設備や運営に大きな瑕疵はなかったと判断されている。策定されたアクションプランに基づき、再発防止策に取り組んでおり、解任を求められる事由はない」と反対。
以上の質疑応答の中で、「責任逃れだろ」とか「経営者の資格ない」と厳しい意見を言う人もいました。
賛同する拍手、ヤジ、次々に来る厳しい質問で、会場はプチ紛糾。
さらに予定時間を超過したため、社長が「議論は尽くされた」として質問を打ち切ると、「まだ手を挙げている人がいるだろ」とさらにヤジが飛びました。
一連のやり取りを見ていて、完璧ではないまでも現実的に課題に取り組んでいる北電側、反原発・半北電という結論ありきで頭ごなしに否定する一部のクレーマーという構図に映りました。
まあ意見は意見としても、言葉、態度が議論をしようとするそれではありません。
こういった場合、クレーマーの立場は強く、会社側は少しぐらい罵倒されても嵐が過ぎ去るのを待つしかありません。
で後から、「あんなクレーマーの言うことは、気にしないでおこう」とみんなで励まし合います。
しかし、この日は違っていました。
最後の採決の場面。
クレーマー達が出した議案は、圧倒的多数で否決されていきます。
会場内で賛成、反対の挙手があるんですが、反対のところで一斉に手が挙がります。
「賛成少数」、「反対多数」と言う声が実に痛快でした。
イキって会場を牛耳っていたクレーマー連中は、実はほんの少数であり、多くの株主は彼らの意見を冷ややか目で見ている。
そんな事実が白日の下に晒された瞬間でした。
株主総会は、約2時間で終了。
ぞろぞろと帰っていく株主からは「しかしくだらない質問する奴がいるものだな」的な声が多く聞こえました。
原発やブラックアウトの勉強、紛糾見たさの野次馬根性で行った株主総会でしたが、予想外にスカッとする1日になりました。
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