実は本当に見るべきは民事裁判か?

僕は裁判傍聴が趣味で、セミリタイア後は週1~2程度で通っています。
以前「裁判傍聴マニュアル」もブログ記事にしました。
この中で、「傍聴は刑事事件、民事は代理人弁護士の話し合いで見る価値がない」と書きました。
他の裁判傍聴ブログでもそう書いてありますし、実際に今まで数件見たものもそうでした。
しかし、先日偶然見た民事裁判は全く印象が違い、ハマりそうです。
法廷に入ってみると、原告(訴えた人)、被告(訴えられた人)ともに出廷しています。
民事裁判は、代理人のみで話し合うことが多いと聞いていたので意外です。
ちょうど原告への質問が始まる場面でした。
話を聞いていると、それは◯倫でした。
原告が妻、被告は原告の夫の◯倫相手。
さすがに詳細を書くのは、差し控えたいと思いますが。
キャリアを中断してまで、夫の転勤について行った原告。
しかし、夫は部下である被告と◯倫。
さらに被告に◯倫を隠すような素振りはなく、それは職場の公然の秘密になっていました。
しかも事実発覚して別れると言った後、現在も関係は続いているとのこと。
被告の悲しみや憤りが、ビンビン伝わってきます。
実際にストレスから、体の不調もあるとのことです。
被告への質問もありました。
◯倫は事実で申し訳ない。
ただ原告の夫から誘われ、夫婦関係は破綻しており離婚すると聞かされていた。
相手の名誉もあるので、決して職場にバレるような行動を取っていたわけではなく、結果的に脇が甘かった。
現在別れているのは間違いない。
途中、原告側弁護士から、矛盾点を突くような厳しい質問があります。
これに対して被告は、「覚えていません」「本当です」を連発。
かなり苦しい言い訳に聞こえましたが、おどおどすることはなく、毅然した態度。
そのふてぶてしさに、原告が被告を睨みつける表情が印象的でした。
その後、和解に向けた話し合いをするとのことで閉廷。
和解の場合は裁判終結、決裂した場合の判決もいつになるか知らされず。
いずれにせよ結果は分かりません。
この点は残念ですが、まさかこれほどリアルな泥沼◯倫劇が見られるとは思いませんでした。
正直こんなの公開にしてええの?と思うほどです。
書いたのはほんの一部で、実際はこの100倍ぐらいリアルでドロドロした内容でした。
民事裁判は見る価値がないとの発言は撤回して、当人同士が出廷する民事裁判は一見の価値があると申し上げておきます。
刑事事件よりも、よりリアルな事案であり、むしろより興味深い。
法廷出入口の小窓を見て、原告・被告当人同士が出廷している裁判なら、どんどん見てみようと思っています。
開廷表を見ると、刑事事件よりも件数は多いぐらい。
問題は、果たして当時者が出廷している裁判がどれほどあるのか?
継続的に通って、またレポートしたいと思います。
みなさんも、ぜひ一度民事裁判にも足を運んでみてはいかがでしょうか?
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