国民年金を納付するか?免除するか?考えてみた

セミリタイア後、厚生年金から国民年金に切り替わりました。
初回は社会保険料控除にも使えるので、2年前納で納付済。
来年になると、再び納付の必要が出てきます。
国民年金は、納付する以外に、僕みたいな低所得だと免除という方法もあります。
扶養親族がいなくても、前年所得57万円以下なら全額免除対象なので余裕です。
以前コメントで「免除したほうがいいのでは?」と質問を受けて、「長生きリスクに備えるため納付予定」とさらりと回答しました。
ただ納付時期も少しずつ迫ってきたので、納付するか?免除するか?数字で考えてみることにしました。
計算方法として、納付すると1年当たりいくらの負担になるのか?、それに対して免除に比べていくら年金が増えるか?を算出。
何年で元が取れるのか?が分かります。
この年数が納付するに値するか否かを考えていきます。
(納付の場合)
一番割引率のいい2年前納口座振替、付加年金にも加入で、388,860円。
1年当たりだと、194,430円。
国民年金支給の満額は、年780,100円。
付加年金満額は、年96,000円。
合計すると、年876,100円。
納付期間が40年なので、876,100円÷40年≒21,902円
194,430円払うと、21,902円に相当します。
(免除の場合)
僕の所得だと全額免除が可能なので、負担は0。
免除しても半額は支給されます。
前述の国民年金満額年780,100円と納付期間40年を使います。
780,100円÷40年÷2≒9,751円
1年免除すると、負担0で、9,751円になります。
(納付と免除の比較)
納付と免除で、1年の支給額の差は、21,902円-9,751円=12,151円
まとめると、納付すると1年194,430円の負担ですが、免除に比べて1年で12,151円年金が増えます。
194,430円÷12,151円≒16.001なので、
約16年で元が取れることになります。
ただ付加年金に関しては、落とし穴があります。
国民年金は物価連動機能がありますが、付加年金にはありません。
なので、16年で元が取れるは言い過ぎかもしれません。
同じ計算方法で、付加年金なしで同じように計算してみました。
2年前納口座振替379,640円を使うと、約19.5年で元が取れる計算になりました。
16年と19.5年。
65歳支給開始なので、81歳~84.5歳に均衡点があると思います。
男性の平均寿命は約81歳なので不利ですね。
この数字をどう捉えるか?
考え方は別れるでしょうが、僕は納付しようと思っています。
年金に関しては、当然改悪が予想されます。
しかし、『人生100年時代の年金戦略』(田村 正之 著)の読書感想文でも書いた通り、年金の実質額は所得代替率の低下ほど減りません。
所得代替率という相対的な地位が下がりますが、物価変動も考慮した実質額は意外としぶとい印象です。
支給の繰り下げも予想されますが、年金寿命が伸びればそれも相殺されます。
僕みたいに所得控除が適用できない場合、期待値的には若干損。
ただし生きている限り、物価連動で支給され続ける。
まさに長生きリスクに備える終身保険ですね。
物価連動終身保険は他では実現困難ですし、納付前提でセミリタイア計画を作っており支払う余裕はあります。
当初の考えどおり、長生きリスクに手厚く備えるために納付する結論に至りました。
ちなみに一番割引率のいい口座振替を紹介しましたが、僕はクレジットカードで納付予定です。
納付額は増えますが、ポイントまで考えると、クレジットカードがお得でした。
手続き締め切りを忘れないようにします。
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