あまり頑張らないほうがいいと思う理由

僕は10年間仕事で本当に苦しい思いをしました。
その理由を分析すると、無駄に頑張って身の丈を大きく超える仕事に就いてしまったからと言えるでしょう。
説明のために、過去を振り返っておきます。
まず僕は、決して優秀な子どもではありません。
頭のいい子なら小学校のテストは90点以上が当たり前でしょうが、小4ぐらいで60点を連発していました。
30点、40点のことも何度かありました。
親が心配したのか、小5から塾に行くことになりました。
塾で学校の範囲を予習したり、自分的にも月謝を払ってもらっているので真面目にやらないとヤバいと、心を入れ替えました。
次第に80点以上取れることが普通になって、小学生を終えました。
そのまま地元の中学に行って、最初の中間テストは5教科で396点。
だいたい400点以上だとまあ頭いい、450点以上だとめっちゃ頭いいとう目安。
400点以上取りたいと思った僕は、授業と塾以外でも、復習をしたり勉強に取り組みました。
すると期末テストでは、420点を取ることが出来ました。
その後も真面目に勉強して、中学校3年間は平均420点ぐらいを取っていました。
受験勉強もそれなりに頑張り、学区2番目の公立進学校に中間ぐらいの成績で入学しました。
入学した高校は1学年が400人。
上位1桁で旧帝大、1割で上位国立、150位までが国立大や有名私大、300位までが中堅私大ぐらいの感じです。
当初僕は何とか国立大学への進学をと思い、コツコツ勉強しました。
進学校なのでみんな勉強すると思いきや、意外と高校に入るとサボる人って多いのです。
高1時点で、上位50人ぐらいには入っていました。
そこで目標を上方修正して、三重大じゃなくてもう少し上の大学を狙ってみようと思いました。
高2から英語・数学は少しずつ受験を意識して取り組み、センター試験で8割近く得点することもできて、現役で横浜国立大学に合格できました。
大学時代は1・2年はダラダラしていましたが、3年から公務員試験に取り組むことにしました。
倍率は20倍超でなかなか難関と言われていましたが、ちゃんと取り組んでいる人は少ないようです。
蓋を開けてみると、受験した6個全て内定を得ました。
第1志望で、人気があって難易度も高かったところに就職することにしました。
僕が思うに小4ぐらいの成績って、地頭と言うか、その人の頭の良さが如実に出るんじゃないでしょうか?
一部の教育熱心な家庭を除くと、大半の子が同じ勉強をします。
同じ授業を受けて、それ以外は同じ内容の宿題をするだけ。
それで取るテストの点が、その人の純粋なポテンシャルだと思います。
僕の小4段階の成績は、真ん中かむしろ若干下の方。
これが僕の真の実力で、そのまま普通にやっていれば、偏差値50前後の高校に進学して、Fラン大学か専門学校にでも行って、地元の会社に就職していたことでしょう。
しかしなぜか頑張ってしまった僕は、各ステージでむしろレベルアップしていきました。
実際に各ステージで出会う多くの人は、僕ほどには努力していませんでした。
横国レベルでは、高2から受験を意識して勉強した人は多くありません。
公務員試験も、1年間毎日6時間以上勉強した人はあまりいませんでした。
僕の場合、努力や工夫で地頭の乖離を埋めて、たどり着いたゴールってことです。
この乖離は、就職までは大きな問題になることはありませんでした。
少し分からないことがあっても、テストまでにできるようになっておけばいいんです。
分かりやすい予備校の講義や参考書で理解して、反復練習を積めば何とかなりました。
しかし仕事だと毎日が本番で、待ったなしの状態。
物事を即座に理解して、処理していかないといけません。
受験に比べて、確実に地頭の占める割合が大きくなります。
地頭偏差値50の僕が、武装して偏差値65になっている。
一方で周りは、地頭偏差値65前後の人たちばかり。
当然その人たち用に、様々なシステムが組まれています。
ついていけるはずがありません。
以上、思い出話に花が咲きましたが・・・
言いたいことは、頑張って成功しても遺伝子レベルのポテンシャルは変わらない訳で、身の丈以上だといずれ息詰まる。
あまり頑張っても決していいことないよと。
僕の場合だと、学区2番の進学校まではギリギリOKとしても、そのレベルで平均に乗るべきでした。
横国に行って、公務員試験を突破したのは、どう考えてもやり過ぎ。
偏差値15以上の乖離は、悲惨な結果しか生みません。
ルックスに自信がないから、メイクやアプリで加工する技術をどんどん高めていく。
その結果可愛くなって、イケメンで高収入の彼氏をゲットできた。
でもスッピンはブサイクなままで、そのうちそれがバレて振られてしまう。
躍起になって釣り合わない彼氏と付き合うよりも、ありのままの自分を好きになってくれる人といたほうがいいんじゃないかってことです。
セミリタイアして、ようやく地頭偏差値50でも支障ない生活になりました。
たまに日雇いの仕事に行くと、公務員時代に感じた圧倒的場違い感はありません。
事務の仕事とか、偏差値50以下用に丁寧に教えてくれるので、ここが本来の居場所なんだと感じます。
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