伊丹空港で悲惨な事故が起こったようです

先日のブログ記事「セミリタイアして幸せを感じる瞬間BEST5」の中。
仕事上のミスでボコボコにされている人を見た時に、セミリタイアの幸せを感じると書きました。
その典型的な事例が起こってしまいました。
伊丹空港で、手荷物としてナイフを持っていた乗客を誤って通過させてしまい、再検査のために飛行機に大幅な遅れが生じたとのことです。
●空港で手荷物ナイフ発見、そのまま通過した客不明…伊丹が大混乱
報道を見ると、ミスをした職員は新人で業務経験も浅かったとのこと。
記事中には、客から「大丈夫」と言われて通過させたと書いてあります。
このミスめっちゃ分かります。
よく分からない時には、勝手に判断せずに時間が掛かってもしっかり確認する必要がある。
それは分かっているのですが、相手が当たり前みたいに言ってきた場合、ついつい「そうですね」と答えてしまうことがあります。
言った後に「あれ?本当にそうか?いやたぶん違うな」と思って後悔するのですが、時既に遅し。
運が悪いと問題に発展します。
まさにそんな事件だったように思います。
この事件に関して、セミリタイア後の幸福を感じる一方で、ミスをした新人がいたたまれない気持ちになりました。
こういうミスをした時に、死ぬほど落ち込んで、さらにそれが長引くのが連帯責任と検証です。
今回の事件なら、結果は超重大ですが、超初歩的なミスで悪いのは自分。
だから、「てめーバカか、今度やったら殺すぞ」ぐらいに言われて、関係者にも自分1人で土下座でもしに行って終われれば、まだましです。
場合によっては、即刻クビにしてくれれば楽。
しかしそれでは済みません。
自分が悪いことでも、上司が連帯責任で、関係各所への説明、謝罪に追われます。
多くの人を巻き込んでしまい、自分は黙って見ていることしかできない。
死ぬほど心苦しい。
さらに極めて個人的なミスでも、組織としてどうだったのか的な検証をしがち。
「すいません、自分が無知で通過させてしまいました」だけなのに、「あーでもないこーでもない」と延々と会議が繰り返されます。
再発防止とか言って、無駄に丁寧な確認作業が増えたりすこともあります。
傷口に塩を塗られるような感じで、これも死ぬほど心苦しい。
普通に仕事をするだけでも大変なのに、加えて負っている責任に伴うリスク。
考えただけでも恐ろしいですね。
投資をやっていると、「リターンよりもまずは自分のリスク許容度を考えて、その範囲で投資をするべきだ」と言う考えを耳にします。
仕事に関しても全く同じで、自分のリスク許容度の範囲で仕事をすることが最優先だと思いました。
あくまでもセミリタイアなので、今後も様々な仕事はするでしょう。
その際には、通常想定しうる最悪の事態が起こっても平気でいられるか?をじっくりと考えます。
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