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セミリタイアのモデル計画

金村 圭介(김 용규)

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僕は社会人10年終了時、32歳、資産約4,200万円でセミリタイアしました。
仕事が辛かった僕には、セミリタイア生活は最高です。
同じような方にとって、有効な選択肢になると思い、日々セミリタイア日記を書いています。

今回は、同じようにセミリタイアを検討している人へ。
僕の経験を踏まえた上で、セミリタイアするためのモデル計画を考えてみました。

計画は以下の通りです。

①月の収支が安定して10万円+αになるように収入・支出を整える
②毎月10万円、ボーナス30万円を投資に回す
③投資に回さないお金で無リスク資産を積み上げる
④セミリタイア後の収支を想定し、逃げ切り可能な資産になれば躊躇なく退職する


それでは順番に。

①月の収支が安定して10万円+αになるように収入・支出を整える

早期でのセミリタイアと言っても長丁場。
我慢我慢では身が持たないので、持続可能な計画を。

収入は、無理せずに続けられるポジションを確保する。
そのためには、気まずくても上司にしっかりと希望を伝える。

支出は、セミリタイアガチ勢は当然のように月10万円以下であることを意識。
知識と節約習慣化で達成可能。

収入は20万円以上、支出は10万円以下を目指し、最低でも月10万円の貯金。

余裕があれば副業にも挑戦する。

②毎月10万円、ボーナス30万円を投資に回す

生活防衛資金(生活費の3ヶ月~半年分)を確保したら、インデックス投資を開始。
月10万円、ボーナス30万円の年間180万円を投資に回して、売却はせずにひたすら積み上げていく。

途中、流行や誘いにのって投資方針を変更してはいけない。
やりたければ、あくまでも趣味の範囲内で。

③投資に回さないお金で無リスク資産を積み上げる

セミリタイア後の切り崩し用として、投資に回さないお金(①の+α部分、ボーナスの30万超部分)で無リスク資産を積み上げる。

給与が上がっても、副業収入があっても支出は一切変えない。
ボーナスが出ても特別何かを買うことはしない。

超過分は全て+αの額を増やしていく。

④セミリタイア後の収支を想定し、逃げ切り可能な資産になれば躊躇なく退職する

セミリタイア後、どれだけ労働を許容するか?どれだけ使いたいか?年金はどのぐらいになりそうか?
以上のような収支を想定。

安全側に振れることは大切だが、絶対的な安全はセミリタイアを遅らせ、いつまで経っても辞められない。
逃げ切り可能な額になれば、躊躇なく退職する。

例えば、これを10年続けた場合。

リスク資産は年180万円✕10年=1,800万円。
これに運用益が期待できます。

これ以外に、無リスク資産を年90万円貯めることを目標にします。

ボーナスの30万円超の部分が、各15万円で合計30万円。
残り60万円で、月々5万円ずつ。
支出は月10万円とすると、25万円の収入があれば可能。

これに退職金が100万円入るとします。

よって、90万円✕10年+100万円=1,000万円。

1,800万円+運用益の部分は老後資金に。
老後2,000万円問題的にも、丁度いい額。

残りの無リスク資産1,000万円を緩やかに切り崩していきます。
セミリタイア生活25年としたら、年間40万円減っていってもOK。

現在の収支が厳しい、セミリタイア後はそんなに働きたくないと思った場合。
じゃあ11年なら?12年なら?と方程式を解いていけばいいでしょう。

計画だけを見ると、ストイックに見えるかもしれません。
ただ、月10万円、年間120万円も使えれば、ある程度趣味も楽しむことができます。

何よりも、セミリタイア生活にはそれだけの価値があると僕は思っています。
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Posted by金村 圭介(김 용규)
        

Comments 18

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たー  

たぶん民間だったらそんなに余裕ないですよ。
退職金100万円も出ないです10年で
よよよさんの退職金見てみたらわかるとおもいます。あれがほぼ普通です。
もちろんキムさんの努力があって公務員になられて良い環境で働けたから4000万以上貯めれたと思いますが
ほとんどの民間企業はキムさんが思ってるほど貰えてないと思います。
正直にあまり参考にならないかな?と思います。

2019/11/17 (Sun) 21:11 | EDIT | REPLY |   
イチ  

私は参考になってますよ。
例えば某三菱さんが上澄み数%レベルのエリートとしたら、キムさんはせいぜい中の上。(貶してませんよ)
正規社員という括りで見れば、統計的には平均的な給与の範疇と言えます。(性別や所在地等によって差はありますが)
節約度を真似するのは難しいけれど、同程度の給与で働く多くの人にとって一定の参考になりえると思います。

2019/11/17 (Sun) 22:29 | EDIT | REPLY |   
金村 圭介(김 용규)  
コメント返信

たー 様

あくまでも例で4つのルールの部分をよく読んでいただければ。
それに10年で100万円ってそこまで高いわけではないと思いますよ。

イチ 様

セミリタイアが高所得者のものだけではなく、一般的な収入でも充分できると示すことができればと思います。

2019/11/17 (Sun) 23:13 | EDIT | REPLY |   
セミリタおっさん  

セミリタ資金に限らず、貯蓄できるかどうかは収入の多い少ないよりも意識の問題ですよね。

自分の場合は、知人にFPがいて20代で資産運用の大切さに気付けたのが大きかったです。
ただ口座に使わないお金を預けておくなんて勿体ないといった感じで。知人じゃなかったら胡散臭くて詐欺の勧誘かと思っていたと思いますがw

自分がいた職場では退職者対象の説明会で講師を招いて資産運用について学ぶ機会があるのですが、正直遅いって話ですよね。まぁ退職金の運用なのでしょうが。

セミリタを目指すのであれば参考になる指標だと思います。

2019/11/17 (Sun) 23:51 | EDIT | REPLY |   
あかさ  

パット見税金も考慮すると年収500万くらいの想定?新入社員とすると
かなりのいい企業じゃないと難しくない?

2019/11/18 (Mon) 00:15 | EDIT | REPLY |   
あ  

10年で4200万貯めるというのがまず非現実的ですね
年利5%として毎月20万ずつ積み立ててようやく税引前4000万に達するくらいでしょうか
今後10年のインデックス投資で年利5%出せるかはかなり怪しいですしね
キムさんの勝因はアベノミクスに乗れたことと徹底した節約でしょう
とくに節約は再現性なさすぎる笑

2019/11/18 (Mon) 00:55 | EDIT | REPLY |   
X  

一人暮らししている大半の大学生は、家賃+月10万弱程度で暮らしているはず。
しかし、その暮らしを何十年も維持するのはなかなか難しいという事でしょうね。

一方、裕福な自宅通学組は、大学生の時からお金には困らず、働き始めてから
2〜3年も寮か実家から通ってお金に困らず、給料が上がってから一人暮らし
するので、質素な暮らしそのものを知らないケースが多いですね。

2019/11/18 (Mon) 01:44 | EDIT | REPLY |   
あば◯るさん  

私も参考になってますよ。
退職金という意味では公務員は確かに多いかもしれませんが、給料は民間の方が普通多いので。
公務員の場合は給料を公開して批判を受ける手前、給料は上げにくく、その分退職金は高く設定しています。
私は今32歳ですが6,850万円まで貯まりました。民間と言っても公務員に比べると遥かに幅広いんですから一括りにして論じても何の意味もありませんよ。

2019/11/18 (Mon) 01:48 | EDIT | REPLY |   
読者  

キムさんはリスク資産を60歳くらいまで取り崩さない前提だったと思うのですが、
もし想定以上に利益がでても変わらないでしょうか?
例えば50歳で1億円を超えてもそのままでしょうか?

2019/11/18 (Mon) 04:09 | EDIT | REPLY |   
K  
金村さんの言いたい点

大事なのは支出10万というところ。収入は自分の意思では操作できないが支出は操作できる。
収入が思い通りにいかなければ副業で賄うかセミリタイア の時期を少し遅らせる計画でいいだけ。大事なのはセミリタイア に向け一歩づつでも進んでいるかだけ。

2019/11/18 (Mon) 07:14 | EDIT | REPLY |   
-  
セミリタイアとは?

月10万・年120万で満足な生活ができるなら、そこまで貯める必要がないのでは?

時給¥1,250(日当¥10,000)で週2・16時間働いて年収104万。週3・24時間働けば年収156万。
年収が98万以下なら、所得税・住民税が非課税。年金も免除可能で健康保険も7割減。
週20時間以上、2ヵ月を超えて働く場合は社会保険(年金・健康保険・雇用保険)加入可能。
社会保険に加入し、40年(20歳~60歳)週3労働でも65歳からの年金は月額10万弱支給。

貯金・家賃節約の為に、実家暮らし・寮付きの工場派遣・リゾートバイト等の住み込み仕事で
5年程働き、500万~1000万を貯めて、その後は週2~3働く。(20代で達成可能・資産運用不要)

月10万で満足な生活できるなら、このような生活もセミリタイアと言えるのでしょうか?
こちらの方が再現性が高く、実現もより容易と考えるのですが。

2019/11/18 (Mon) 08:41 | EDIT | REPLY |   
金村 圭介(김 용규)  
コメント返信

セミリタおっさん 様

早い内からの貯金は本当に役立ちました。

あかさ 様

収入20万円、ボーナス各30万円だとどうなんですかね?
正社員なら一般的にいけるのかなと。

あ 様

節約は再現性あると思ったのですが、そんな難しいですか?

X 様

いや~、みんな質素な生活してます的な顔して、ま~やりまくってますね。

あば◯るさん 様

公務員の給与は民間の平均。
零細企業は含んでませんが、決して平均的に高いことはなく、まあ一般的かと。

読者 様

50歳1億円みたいに、もうこれで余裕で完全リタイアみたいになったら売却すると思います。

K 様

その通りだと思います。
あまりその期間が長くても辛いので、月10万円は最低黒字を目指していくといいかと。

名無し 様
> 月10万で満足な生活できるなら、このような生活もセミリタイアと言えるのでしょうか?
> こちらの方が再現性が高く、実現もより容易と考えるのですが。

ではQ&Aで。

2019/11/18 (Mon) 08:54 | EDIT | REPLY |   
あかさ  

二十代の想定ならせめて年収300万台の前半にしないと実情に合わないんじゃない?

2019/11/18 (Mon) 11:39 | EDIT | REPLY |   
パルタ7  
凄いですね

こんばんは。
10年で4200万、よく貯まりましたね。凄いとしか言いようがありません。運もよかったのでしょう。普通はあり得ません。客観的に見て、これから早期リタイア目指している人にとっては、貴方の事例はほとんど参考にならないと思います。

2019/11/18 (Mon) 19:37 | EDIT | REPLY |   
あ  

キムさんは貯金残して死んでいくと思う。
つまり、実際には4000万もいらない。

2019/11/18 (Mon) 21:38 | EDIT | REPLY |   
金村 圭介(김 용규)  
コメント返信

あかさ 様

貴重なご意見ありがとうございます。

パルタ7 様

あっそ。

あ 様

ある程度お金残して死ぬほうが幸せじゃないですかね?
ギリギリで死ぬとか不安が残ると思います。

2019/11/18 (Mon) 23:10 | EDIT | REPLY |   
TOM  
参考になると思うけど…

10年で4200万というのは、正直すごいと思います。
自分は、キムさんほどストイックにできませんでしたが
ストレスない程度にお金を使い生活し、約20年でリタイヤの目途がついて
辞めました。収入や生活地域、生活スタイルによって、リタイヤまでの時間は変わるのは
当然ですが自分に合った、実現可能なプランを立てて実行していくことが重要ですよね。

まったく同じにできないにせよ、すごく参考になると思いますけどね。
入社時にこういう情報にただりついていたら、もっと早くリタイアできたと思います。

2019/11/19 (Tue) 15:28 | EDIT | REPLY |   
金村 圭介(김 용규)  
コメント返信

TOM 様

批判的な意見が多い中、ありがとうございます。
できるだけ好循環を作り出し、省エネで資産形成をする。
そして各自の許容できる労働でいい水準までお金が貯れば、躊躇なくセミリタイアする。
このモデル計画なんですが、具体例を出すと、どうしてもそこに突っ込んで来ますね。
世の中、例えばが通用しない方がいて困ります。

2019/11/19 (Tue) 16:06 | EDIT | REPLY |   

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