職場のネグレクトは大問題

先日MSで居酒調査に行くと、カウンターの横にいた40代らしき夫婦?カップル?の女が、こんな話を始めました。
「あ~、4月からまた新人が入ってくるのか・・・面倒くさい」
「色々聞いてきて、ほんと時間取られるんだよね」
「仕事なんか人に聞いて楽するんじゃなくて、自分で覚えるもんだよ」
「私だって誰も教えてくれずに、苦労して覚えたんだから」
「私がどれだけトイレで泣いたことか」
「マジ死ぬ気で覚えろよ」
聞いていて、ゾッとしました。
この女性と一緒に働く新入社員を想像すると、いたたまれません。
労働問題で、長時間労働やパワハラはかなり指摘されていますが、それと同じくらい大きな問題がネグレクトだと思います。
自分自身も経験しましたが、経験者が未経験者に教える雰囲気のない職場って多いのではないでしょうか?
初めてやる業務でも基本放置。
知っているのが当たり前のように仕事が進んでいき、質問して初めて教える。
その時も決していい顔はせずに、内容も表面的なことだけです。
教育がおざなりになる原因として、冒頭の女性のように、「自分も苦労したから、新人も苦労するのが当たり前」という発想が大きいと思います。
全く理解できません。
自分が教えてもらえずに苦労したのに、なぜ後輩たちに自分で覚えろと思うのでしょうか?
同じ辛い思いをしなくていいように、丁寧に教えてあげようとは思わないのでしょうか?
教える方は時間を取られるかもしれませんが、新人が遠回りして時間や精神力を無駄にすることが大幅に減るので、職場全体としてはプラス。
教える方も分かってもらえれば気分がいいし、自分が教えてもらう側に回ることだってありえます。
教育体制を充実させることは、絶対にプラスだと思うのですが・・・
これまでの経験上、「自分も苦労したから、新人も苦労するのが当たり前」と考え、あまり教えようとしない人は多く、むしろ主流派な気がします。
この根強い考え方のため、ネグレクト問題は急に改善すると思えず、今後も多くの労働者を悩ませるでしょう。
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