学歴フィルターは大学よりも高校でかけるのが適切じゃないか

就職試験で学歴フィルターという言葉があります。
一次審査の際に、学歴で区切ったり、加点・減点措置をしている会社があるそうです。
本来であれば、インターンシップで実際の仕事ぶり、職種に応じて必要な教育を受けているかをきめ細かく見て、採用できれば一番いいんでしょう。
しかし、特に大企業で膨大な応募数・採用数がある中で現実的にはなかなか困難。
その場合、仕事力と一定程度は相関関係がある学歴で絞り込みをすることは、非合理的ではないと思います。
ただし、学歴フィルターで使う指標は、よく使われる大学よりも、高校のほうがより適切ではないでしょうか?
理由として、仕事で大事なのは地頭の良さであり、大学よりも高校のほうが地頭の良さを反映しているからです。
一般的傾向として、大学入試は高校入試よりも均質性が高い。
本格的な受験勉強を始めるのは、部活引退後の中3の夏以降。
塾や参考書も大学受験に比べて選択の余地が少なく、学校の授業を下地に、似たような教材を使っています。
また高校受験では大多数が最低限の取り組みはして、大学受験よりも勉強時間の差が小さい。
以上より、均質性の高い高校受験はより地頭の良さが反映されやすいと言えます。
これとは別に、中学入試で中高一貫校に通う子もいます。
灘、筑駒、開成のような超名門校に合格する子は、言うまでもなく地頭はめちゃくちゃいい。
ポテンシャルは大したことないのに、教育ママのスパルタ指導によって行ける中高一貫校は、公立トップ校には及びません。
中学受験組まで加味しても、就職時までの地頭の良さを客観的に判断する材料として、有効な指標だと思います。
例えば、灘高校でサボって落ちこぼれて法政に入った子。
一方で、ショボい高校で頑張って勉強して早稲田に合格した子。
大学的には後者が上ですが、どちらがより頭角を現す可能性が高いでしょうか?
就職して、強制労働になって、給与や周囲の評価というインセンティブもあるので、少々不真面目でも大抵仕事には取り組む。
さらに限られた時間や教育体制だと、地頭に優れた前者が飲み込みも早く、要領よく成果を出す可能性が高いと思います。
あまり注目されない出身高校ですが、実は隠れた重要パラメーターではないでしょうか。
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