お金の自己責任論が弱いから、貯金が重要でない気がしてきた

新型コロナの影響で仕事が減って、明日の生活にすら不安を感じる人がいるそうです。
個人的には、僅か1・2ヶ月で生活苦に陥るのは、貯金してこなかった自業自得・自己責任としか思えません。
一方で、世間の空気的に生活困窮者に対する自己責任論はそう強くないように感じます。
もちろん僕と同じように、自己責任論を主張する人もいるでしょう。
しかし、オピニオンリーダーと呼ばれる影響力のある人は、概ね同情的っぽいです。
テレビでも、政策の不備や遅れ、感染者の軽率な行動に対してはガンガン批判していますが、「いやいや、ちょっとぐらい貯金しとくのが社会人の常識。この程度でワーワー言うな」とは聞いたことがありません。
歯に衣着せぬ発言をする人でもです。
むしろ補償をの大合唱。
前澤さんや乙武さんも、同情的ですね。
現場の苦しみがリプで多く寄せられており、拝見するたびに心が痛みます。個人的な考えですが、銀行ローンや家賃は待ってもらっていいと思います。払えないものは払えないと思いますので。銀行や大家さん、ここは少し待っていただけませんか?今はみんなで痛み分けして、この困難を乗り越える時かと。
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤 友作 (@yousuck2020) April 9, 2020
このコロナ禍で困窮の危機に瀕する人々に向かって、「だから、こういう時のために蓄えが必要なんだよ」とおっしゃる方々をチラホラ見かけるのだけど、あまりにそれを強調しすぎると、たとえコロナが収束しても、みんなが貯蓄を優先して消費を渋ってしまうので、結果的に景気浮揚が望めなくなるのでは。
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) April 10, 2020
社会システムは、長期的には世論に収束していくのが世の常。
特に発言に影響力のある人が、無貯金には同情的です。
よって、浪費してきた自己責任はそれほど責められず、お金に困ればスムーズに助けて貰える流れが加速していきそうな予感がしています。
もちろん全く貯金が必要ないのは極論で、いくら助けがあっても、お金に困ればそれなりに嫌な思いはするでしょう。
でも、豊富な資金でファイナンシャル・フリーダム状態になるまで備えるのは賢明ではないような。
テキトーにサボって、平均やや下ぐらいの貯金で、困ったらテヘペロで助けを乞う状態ぐらいが最適解かもしれません。
現状の僕の資金計画だと、無リスク資産1,000万円超+今後の就労収入等で60歳まで凌ぐ、その後はリスク資産3,000万円+運用益+年金で行く。
ただし無貯金許容時代が到来すれば、老後2,000万円が目安の中、3,000万円+運用益は安全側に振れ過ぎと言えるかもしれません。
それなら、若い内にもっと使っておくなり、働かないなり、賢明な行動があるでしょう。
普通の人よりも年金が少ない点を考慮しても、節約力もありますし、60歳時点で2,000万円あれば充分な気がしてきました。
今後の社会動向、お金が不安になった時の自分のメンタル等も総合考慮しながら、資金計画についてはよくよく考える必要がありそうですね。
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