FIREのWikipediaを発見 中身を考察してみた

先日何気なくWikipediaを見ていると、FIREについての記事を発見しました。
FIRE ムーブメント
FIREは、セミリタイアとかなり近い概念だと認識しており、大いに感心があるので、中身を見ていきたいと思います。
詳細は記事を読んでいただくとして、特に関心のある箇所を要約させていただきました。
・FIRE (Financial Independence, Retire Early) ムーブメントは、 経済的独立と早期退職を目標とするライフスタイルを啓蒙するムーブメントであり、2010年代より注目を集め、特に特にミレニアル世代(1980年代序盤~1990年代中盤世代)に人気が高まった
・FIRE支持者は、(退職後の資産の取り崩しに関して)4%ルールを提案しており、推定年間生活費の少なくとも25倍の貯蓄目標を設定している
・貯蓄率が上がるにつれて退職までの時間が大幅に短縮されるので、FIREを追求する人々は、貯蓄率50%以上を目指している
・75%の貯蓄率では、4%ルールによって提案されている生活費25年分の貯蓄には10年もかからない
・一部の批評家は、FIREムーブメントは「富裕層のものである」と主張し、FIREに必要な高い貯蓄率を低所得で達成することの難しさを指摘
・もう一つの一般的な批判は、FIREムーブメントによる早期退職者の貯蓄が十分でないという批判
記事中では、貯蓄率75%だと10年もかからずに、FIREの目安である年間生活費の25倍を貯めることができるとあります。
具体的な数字が書かれており、これが1つのモデルとして推奨をされている印象を受けました。
ここで自分の年間貯蓄率を振り返ってみます。
2012年 収入367万円 支出117万円 貯蓄率68%
2013年 収入401万円 支出100万円 貯蓄率75%
2014年 収入436万円 支出114万円 貯蓄率74%
2015年 収入508万円 支出109万円 貯蓄率79%
2016年 収入533万円 支出125万円 貯蓄率77%
2017年 収入572万円 支出110万円 貯蓄率81%
2018年3月にセミリタイア達成で、以上6年間での貯蓄率は76%でした。
推奨モデルとほぼぴったりの数字です。
取り崩し4%ルールについても、現在は収支均衡で資産をキープしつつ、50歳目処に、資産4,000万円、年間支出150~160万円の完全リタイアを目指しています。
以上は、4%ルールとかなり近い数字。
こうしてみると、貯蓄率76%(集計前の期間を合わせると少し落ちる)で10年で退職、今後4%取り崩しルールを目指す点で、王道をいっているのかもしれません。
実践者として、貯蓄率75%、4%取り崩しルール共に現実的な数字で、働かない恩恵を受けつつも安定した生活を送ることができるので、非常に納得できる内容でした。
欲を言えば、FIRE生活のメリット・デメリットについても触れられていると、より読み応えがあると感じました。
最後にセミリタイア推奨派として、示された2つの批判に反論をしておきたいと思います。
まずFIREは、富裕層のものであるとの点。
確かに、指摘されるように低所得で達成することは難しいかもしれません。
しかし、相互リンクさせてもらっている多くのセミリタイアブロガーさんを見ても、現役時代の収入は平均的です。
普通の収入と、節約の徹底で、貯蓄率75%に近い数字を出すことができる。
決して富裕層だけに限定されるものではありません。
もう1つは、生活費の25年分の貯蓄が充分でないとの点。
確かに、特に30~40代中盤程度の若年で25年分だと少ない印象。
しかし、これもセミリタイアブロガーさんの例を見て、退職後に全くの無収入という方はいないし、小遣い稼ぎメニューも豊富にあります。
もちろん楽観しすぎはダメですが、完全な無収入を前提とした計画も効率が悪いと思います。
生活費25年分で退職が、そこまでリスキーな人生には思えません。
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