生存権って理想論すぎないか?
今日で11月の2回目の有給取得です。
当然のように裁判の傍聴に行ってきました。
今日、考えさせられたのは、27歳のホームレスの男が万引きした窃盗の事件です。
(事件の概要)
被告人はラーメン店に勤務していたが、スロットで負けが込んで、働く気力を無くし退職。その後も労働意欲は起きず家賃滞納が続き強制退去させられ、ホームレスになる。
手持ち金が3万円ほどあったため、当初はカプセルホテル等に寝泊まりしていたが、金も底を尽きかけたため、以後は公園で寝泊まりし食事はスーパーで万引きする生活を送っていた。
そしていつものように、万引きしていたところを警備員に見つかり逮捕される。
(被告人質問)
弁:スロットで負けが込んで仕事を辞めたとのことだが、普通はもっとお金を稼ごうとするのでは?
被:働くことがバカバカしくなった。
弁:前の窃盗事件の時もギャンブルで負けて金がなくなって起こした。どうして続けてしまうの?
被:ダメだとは分かっていても、抑えられないんだと思います。
弁:ギャンブル依存症って知ってる?医師への受診を考えたことは?
被:知ってはいるが医師への受診を考えたことはない。
弁:今後はどうするつもり?
被:保護観察所に相談に行こうと思う。このままでは、どうしようもなくなってしまうので、ちゃんと働きたい。
検:借金はある?
被:あるが、ホームレスになってからは請求も来ていないので、どうなっているか不明。
検:生活保護の制度は知ってる?盗みをする前に相談に行こうと思わなかった?
被:知ってるが、相談までは考えなかった。
検:こんなことして、どう思ってる?
被:愚かだなと思う。今後は堅実に働くしかない。
検:必要であれば生活保護等の制度にも頼って、これ以上繰り返さないように。
(求刑)
罰金30万円
弁護士は、被告人の資力等も考慮し罰金額を減額するように弁論
(感想)
退職理由として「スロットで負けて金がなくなる→働く意欲がなくなった」と説明しているが、意味不明である。弁護人指摘の通り、金が無いなら、稼ごうというのが自然であり全く理解不能である。もともと働く気がないのだろう。
さらに、家賃未納までして働く気が起きない労働力の無さも凄まじい。
罰金刑が確定して社会復帰したところでどうするのか?
住むところもないので、とりあえず生活保護を申請。そのまま生活保護に頼りきって無職。再びギャンブルに手を出し家賃未納で追い出され、再犯というシナリオは高確率だと思う。
こういう人ってどうすればいいのだろうか?
近代社会の思想として、すべての人には健康で文化的な最低限度の生活は保障される。死刑を除き、それはどんなダメ人間にもあてはまることだ。
僕もこの理念には基本的には賛同したいと思う。
しかし、実際そのダメ人間を間近で見てしまうと、自分の払った税金の使い道をして到底納得できない部分がある。
ちゃんとした答えは出てないけど、少なくても、文化的はいらんやろ?最低の最低の最低の生活(月額4万円もあれば十分)で十分だと思う。
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