老後資金はいくら必要か考えてみた②

年金は年108万円、介護医療費は年34万円の基本データを元に、老後の必要資金について具体的に考えます。
65歳時点で、保有しておくべき金額はいくらなのか?
まず、収入・支出を策定。
(収入)
65歳になってまで、絶対に働きたくありません。
諸々の雑収入があればいいですが、想定はしないのが賢明。
よって、年金収入のみの年間108万円とします。
ただし少子高齢化に伴う改悪もあり得ます。
例えば、2割カットだと年86万円、3割カットで76万円。
この辺の数字も使っていきます。
(支出)
現在の支出は、ベース支出130万円+年金20万円(2年に1回で40万円弱)+移住10万円(3年に1回で30万円)=160万円の計算。
65歳だと、年金支払はないし、さすがに移住生活もこの辺までかなと。
よって、ベース支出のみの130万円。
ここに、最悪ケースの医療・介護費34万円を合計すると、164万円。
加齢で足腰が悪くなれば、これまで力技で節約している食費・交通費等は嵩むかもしれません。
一方で、そんなひどくなれば、娯楽費(ジム、旅行等)も減ってきて、ザックリ相殺できると思います。
医療や介護も負担増が懸念されますが、非課税の人はそれほど変わらないと予想しています。
負担が増していくのは平均以上の所得者が中心で、払えなそうな人にはそんな言ってこないかと。
支出は年164万円で据え置きます。
(総括)
支出は、年164万円で固定。
収入は、年金状況によって3パータンで、収支は以下の通り。
年金維持 108万円-164万円=-56万円
年金2割カット 86万円-164万円=-78万円
年金3割カット 76万円-164万円=-88万円
それぞれ、毎年56万円、78万円、88万円の不足が生じます。
死亡年齢ごとに表を作ってみました。

年金維持の場合は、100歳時点で1,960万円が不足します。
つまり、年金開始の65歳時点で、1,960万円を持っておかないといけない。
どの数字を採用するか?ですが、黄色部分(年金2割カットで年86万円、90歳死亡)を基本に。
より安全にする方法もありますが、そもそも「お金の自己責任が弱いから、貯金はそこまで重要ではない」考えから始まっている。
攻めていかないといけません。
キリのいいところで、65歳で2,000万円保有を目標とします。
これで淡黄色の部分はカバーです。
さて、65歳2,000万円が固まったので、逆算して各年代の資産目標を出していく。
まずは、60歳時点。
60~65歳は、年金はないし、その他収入もなしと見込んだほうが無難。
支出は、年金支払はなくなるけど、移住はまだしたい、医療費もかかるかもって感じ。
介護サービスは基本65歳~なので、ありません。
ベース支出130万円+移住10万円(3年に1回で30万円)+医療費MAX30万円=170万円。
5年間で、170万円×5=850万円かかります。
65歳2,000万円なので、60歳時点で2,850万円の確保が必要。
次は、完全リタイア目標の50歳時点。
ここまでに、バイト等の給与労働は0にしたい。
ただし諸々の収入で、年50万円程度は確保できるかと思います。
支出イメージは、現状と同じ160万円。
50万円-160万円=-110万円で、1年間で110万円が不足します。
50~59歳の10年間で1,100万円。
60歳2,850万円なので、50歳時点で3,950万円。
以上まとめ。
50歳 3,950万円
60歳 2,850万円
65歳 2,000万円
そして、35歳現在の総資産は約4,500万円。
これまでの完全リタイア計画では、50歳までは収支トントンでやり過ごす計画でした。
しかし、老後資金を計算したところ、50歳までの残り15年間で550万円、1年間で37万円垂れ流しができます。
総資産4,500万円には、運用益にかかる税金が考慮されていませんが、20年以上運用していくことを考えると、相殺以上になると想定できます。
収支トントン目標から一転して、年間37万円マイナスでOK。
もっと言うと、ガンガン垂れ流していかないとお金が余りすぎて、逆にもったいない状態です。
お金の使い方を抜本的に見直したほうが良さそうなので、少し掘り下げて考えていかないといけません。
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